2016年8月21日 虎毛山

虎毛山山頂にある避難小屋が新しくなったので

リサーチがてら登りたいなと思っていた。

たしか、以前の小屋は、かなり老朽化していたところへ

台風だか強風によって利用できなくなっていた。

虎毛山は標高1432.9m。

神室山や軍沢岳、大鏑山などに登るたびに、ずんぐりとしたドーム状の

山頂は特徴的ですぐにそれと分かる。そしてその山頂にちょこんと

避難小屋が飛び出て見えるので、間違いなく虎毛山だなと確定できる。

 

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8月に入ってから久々の休みである。

台風が隣の岩手県にいるのだが、この休日を逃すものかと

虎毛山に向かった。9年ぶりの虎毛山は、林道が赤倉橋をくぐって

すぐのところで通行止めとなっている。

大木が崩れ落ちてきたこのポイントから、さらに少し入れそうだったが

おとなしく、通行止めの看板に従い車を停める。

8時13分、出発。

 

DSC01733.jpg

8時25分。

10分ほど歩いたところにさらに車両通行止めの看板。

ここまでなら、車は入って来れそうだった。

ただし、雨などのあとだと最初の倒木地点がさらに崩れて

帰りに車が通れなくなる可能性もあるので、ここは自己責任で判断を。

この先については、路肩がかなり不安定なので、車両はやめたほうがよさそうだ。

 

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8時29分、9年前はここまで車が入れた。

林道自体は、大きなえぐれなどもなくとても良い状態なだけに残念。

もっと昔はもっと先まで車が入れるよう、整備されていたらしい。

 

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渡渉していく。昔は丸太2本を連結させた怖い橋だった。

今はだいぶ安心して渡ることができる。

 

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ウメバチソウ。標高600mにも満たないあたりで見られるとは。

 

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8時43分。虎の雫という水場。冷たくてとてもおいしい。

 

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赤倉沢沿いの道は、本日はツリフネ街道。

こちらはキツリフネ。

 

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これは蕾ではなく、咲かないキツリフネ。

自家受粉するらしい。

 

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ピンクのほうはツリフネソウ。大群落となって目を楽しませてくれる。

 

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9時6分。崩壊地を通過。9年前は確か崩壊していなかった。

 

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沢沿いの平坦な道は林道も含めると約1時間ほど。

道は明瞭だし、歩きやすい。

 

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沢の近くなので、今日のような蒸し暑い日は沢に入りたくなる。

途中、下山してくる若者とすれ違う。

聞けば、一昨日高松岳の避難小屋に泊まり、昨日高松から虎毛まで

縦走し山頂小屋一泊、予定では沢に下りるのが天候をみて登山道を

下山に変更したとのこと。

この真夏にあの縦走路をか〜と驚いた。

聞けば、8人のパーティで彼は一人先に下山し車を回すのだそうだ。

 

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9時13分、ようやく急登の取りつきに到着。

あの橋を渡ったところだ。

 

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取りつき手前の看板横に、登頂証明書の案内。

面白そう。山頂の証拠写真などは特に必要ないようだ。

 

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さて、ここから約600mの急登を詰めて稜線をめざす。

台風の影響で蒸し暑く、まあこんな日は無理せず

だらだら登るとする。とにかく、蒸す。

 

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途中、食べごろのキクラゲを採る。ぷりっぷり。

これは下山後、虫出ししたら茹でて酢みそ和えに。

 

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さて、急登である。適度にジグが切られているものの

特に取りつきの100mがかなり急だ。

トラロープが随所にあるので、虎毛山の由来は

トラロープから来てるのかと勘違いしそうだ。

 

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9時49分、傾斜が緩んでヒノキアスナロの林に出る。

どうやら強風の通り道となったようで、一帯が倒木と枯れ木となっていた。

 

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その枯れた大木の足元には、次世代たちの厳しい生存競争が

始まっている。

 

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倒木の奥にちょうどいい休憩場所がある。

本日はかなり蒸し暑いのだが、樹林帯を風が抜けるのでありがたい。

 

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ヒノキアスナロを過ぎるとブナ林となる。

厳しい地形には、多様な樹木が見られた。

 

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とても複雑な形のヒノキアスナロ。

 

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10時22分、夫婦桧。9年前のまま並んでいた。

このあと、沢沿いの道ですれ違った男性の他のメンバーが下山してきた。

大学生のワンゲル部かと思ってたら、中高生混合のパーティーで

びっくりした。

 

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11時7分、稜線!ピーク1234mだ。

ひとまず小休止だ。多めにスポドリを持ってきて良かった。

ここで存分に水分補給。それにしても疲れた!

 

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さて、ピーク1234から少し行けば、虎毛山がのっそりと姿を現す。

紅葉の時分には、さぞかしきれいな山腹になるのだろう。

さすがにこんな蒸し暑い真夏に登る酔狂な人は、私ぐらいなものか。

 

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稜線までは手入れの行き届いた登山道だったが、

稜線からはご覧の通り。だいぶ笹が被っている。

迷うほどではないが、足元の木の根などが見えず

ときどきつまづきそうになる。

 

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登山道脇にはリンドウが登場した。

暑いとはいえ、山は秋になろうとしている。

 

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灌木が低くなり、虎毛山の

実質最高峰とも呼ばれる避難小屋の屋根が見えて来た。

 

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12時4分、避難小屋。小屋の周りはウメバチソウが群落となっていた。

 

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小屋は入って前室の左に様式トイレ。男女共用。

小屋の中は土間を挟んで板の間と、二階がある。こじんまりとした作りだ。

 

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土間では焚き火ができるようだ。今なら小屋外に、

解体した旧避難小屋の木材が積み上げられている。

 

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小屋から少し行けば、三角点のある山頂だ。

 

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その奥に木道が延びていて、

テーブルと椅子のセットがふたつある。

 

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さらに奥へ行くと、池塘のある湿原。

まるでハウルの城のワンシーンだ。ハウルーッありがとー!

 

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池塘のまわりには、イワショウブ、キンコウカ、リンドウが咲いている。

秋が深まれば、見事な草紅葉となるだろう。

 

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木道は草原をさらに延びる。

だがしかし、私はとてもお腹が空いた。

この木道に付き合う余力はない。

 

DSC01845.jpg

池塘の畔の木道で湯を沸かす。

もう誰もこないだろう。虎毛はこれで3度目だが

たいてい山頂に他の登山者はいない。

樹林帯は風があったが、山頂はさほど風もなく蒸し暑さもなく快適だ。

 

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12時25分、いつものカップラーにトマトペーストでアミノ酸をプラス。

本日は、水分もさることながら、塩分もかなり喪失した。

カップラーメンのスープをすするたびに、その塩分に体が

細胞レベルで、かなり喜んでいるのが分かる。

おお、細胞が喜びのあまり踊ってるわ〜と思った。

真夏の山登りは、つくづく体に酷だわ。

 

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たぶん今年最後のチングルマ。

 

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12時55分、小屋前の見事なウメバチソウを見納めて

下山開始。

 

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いつもはあちらの神室山地から、虎毛を遠望していたが

本日は、逆から。

神室山は雲の中だが、天狗森、小又、その奥の火打までずらりと。

そして、手前には大鏑山。稜線を辿れば残雪期に辿り着いた鉄砲平や

テントを張った山腹も見える。

そしてこの春に二週連続でハマった軍沢岳。

いやあ、あの界隈だいぶ歩いたなあ。

 

こちらは高松への縦走路。だいぶ藪道になっているらしいが

一度は通りたいルートだ。

 

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クワガタのおっさん。とても立派。

快適な山頂からぐんぐん高度を下げると、再び風が渡る樹林帯に。

やがてその風も温風気味になる。

取りつきの沢に出るなり、沢の冷水で顔を洗う。気持ちいい。

帰り道、虎の雫で冷水を存分に飲む。

感動する程にうまい。

 

DSC01884.jpg

沢沿いにチョウジギク発見。別名クマギク。

15時39分下山完了。

帰りは道の駅こまちで、台湾のかき氷を食べ、ノンアルを飲み干す。

消耗した体に、何もかもが格別に旨い!

 

 

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