2013年10月13日 山伏岳へ矢地ノ沢登山口(高倉沢コース)から

山伏岳 矢地ノ沢登山口ログ
山伏・高松岳は、泥湯温泉を起点として
ぐるっと環状ルートでの縦走がポピュラーだ。
そして、その山伏岳の山頂から、南西側にひときわ目を引くのが屏風岳。
見ればその痩せ尾根に、うっすらと登山道のようなラインがあるので
いつか、歩いてみたいと考えていた。

山と渓谷社発行の分県ガイドに、
この屏風岳を経由して、山伏岳へ至る登山道が紹介されていた。
本日、のんびり紅葉でもと、やまおやぢさんと出かけて来た。

登山口は、秋の宮温泉郷を走る108号線から、矢地ノ沢集落方面へ向かう道に入る。
その入り口に、山伏岳登山口方面を記した標柱があるのだが、
なんと、ご覧の通り私的な看板がくくり付けられている。
このへんの地理に疎い我々は、ぐるっと遠回りして
登山口に辿り着くことになった。
ちなみに、この標柱によれば、ここから
3キロほどで登山口に到着する。

先ほどの標柱を曲がってしばらくすれば、
山伏岳の方向を示した看板が、砂利の林道脇に現れる。
ここを入って行く。
※この写真は帰りに撮影した。

8時40分。
駐車スペースは、マイナールートにしては広め。
本日のこのコースの入山は、どうやら我々のみ。

身支度して8時47分。
登山口を出発する。
入山届けのポストが設置されているが、蓋が開きやすいようで
ノートは雨に濡れていたが、記入はなんとかできる。

さて、今日は登山道がある山歩きだからと、
のんきに構えていたのが、大間違い。
登山口を入ってすぐ、道は二股に別れている。
2万5千分の地形図では確かに、道は林道と登山道の二手に別れている。
最初、バツ印が付いた道へ進んだ。
○印の方は、明らかに作業道のように広かったので。

バツ印の方向は、すぐに小川が現れ、丸太の橋がかけられており
いかにも登山道らしい様子だ。
そして、分県ガイドでも小川を渡るとの記述があった。
がしかし、なんだか地形図と噛み合ない。

すっきりしないので、いったん登山口まで引き返し、
改めて地形図とコンパスを引っ張り出す。
○印方向が、方角的にも合っているのだが、
その道幅が、作業道サイズなのが、どうも腑に落ちない。
それでもとりあえず行ってみようと、そちらに向かう。

どこまでも立派な作業道サイズの路は、またさらに道が分岐した。
バツ印は明らかに、地形図にある登山道とは方角が違う。
○印方向には、道というよりは崩壊した斜面があり
道にも見えるが、小さな沢にも見える。

こうなったら、道は無視して登ろう!と提案。
地形図上の登山道は、小さな尾根につけられているので
作業道を逸れて、道なき道を尾根筋めざしてしばし登った。
下山時に分かったが、さきほどの
崩壊したような斜面にあった小さな沢のようなもの、
それが登山道だった。ちょっと分かりにくい。

尾根を目指してちょっと登ると間もなく、
登山道の踏み跡が明確に現れた。ビンゴだ。
見れば、ピンクテープが下がっている。
しかし、これだけ伐採作業がされていると、そのテープが
作業用の目印なのか、登山道を記したものなのか
非常に悩ましく、分かりにくい。
見つかった登山道は、明瞭だった。
しかし、つづら折りに付けられた作業道が何度も
登山道を横断している。

やがて、杉林の向こうに明るいブナの森が
現れてくると、作業道が途絶え、本格的な山登りの雰囲気になった。

さっそくやや大きくなったナメコを発見。

9時55分、登山口から1時間ほどでぶどう平。
そばを流れる沢は涸れていた。
ここから、登山道は東へ方向を変えて
屏風岳の稜線を目指す標高差150mほどの急登が始まる。

登山道は、踏み跡も明瞭。

本日のサワモタシ。ここだけだった。

10時10分。
ぶな平から数十メートル登ったところで
屏風岳への分岐。
標柱がこんな状態だったので、その先の分岐の路に気付かなかった。

屏風岳直登の路は、この標柱のそばの涸れた小沢をまたいで延びている。
あまり踏み込む人も少ないのか
踏み跡はかろうじて確認できたが、
たぶん、進むにつれ薮だろう。

屏風のコルへ向かう登山道は
結構な急登ながらも明瞭。
時折、ブナの実が落ちる音がする。
今年は豊作のようで、足元にもたくさん、実が落ちていた。

稜線まであと3歩ほどのところで、倒木に
ムキタケを発見。
さっそく初物を頂戴する。

10時35分、稜線に。
屏風尾根は行き止まりとのこと。

山伏岳方面には、「ジャンダルム」。
まだまばらではあるが、きれいな紅葉が迎えてくれる。

振り返れば屏風岳。
看板には行き止まりと書いているが、
多少の薮なら突破しようと、屏風尾根へ下って行く。

開けた視界には虎毛山の鷹揚な姿。
新築の避難小屋も、山頂からちょこんと飛び出て目立っている。

さて、屏風尾根は最初のうちはたいしたこともない薮だったが
徐々にその薮は濃くなってこの有様。
踏み跡は拾えるのだが、あまりに濃い。
今度、時間があるときに、この稜線からではなく
下の分岐から直登して再チャレンジしようということで
本日は、諦めた。

素直に山伏岳へ、ジャンダルムを越えて向かう。
振り返る屏風岳の、魅力的なこと。

屏風の後ろには神室連峰。
特徴的な小又山から、天狗森を経て神室山の稜線。
夏に、縦走したラインだ。

途中で見つけたムラサキアブラシメジモドキ。
紫色のきれいなキノコ。食べられる。

ジャンダルムを登り切ると、行く手には山伏岳が広がる。
笹に覆われた山腹に、アクセントのように
紅葉が散りばめられている。

ジャンダルムを下る。
本日の足回りは私はスパイク長靴なので
急な下りも安心だ。

高度が上がる。
ジャンダルムとその奥の屏風岳。
ブナは紅葉が終わったのか、枯れかかっている。
登山道は、尾根上でもあり見失うことはないが
結構、笹が被っている。
登りはいいが、下りでは足元が見えず危ないので要注意。

紅葉の中に、白い幹が映える。
本日、天気は曇り。ときおり、日差しが紅葉をかすめる。

11時42分。山伏岳山頂が見えてきた!
標高1315.1m。
小粒な寒冷前線が通過しているのか、冷たい風が吹き
青空が覗くものの、虎毛山など1400m以上の山は
山頂を雲の中に隠してしまっていた。

この季節、町は過ごしやすいですが
山頂は防寒具必携です。
みてくださいな、この格好!
自慢のスパイク長靴に、防寒防露のレインウエア。防風のヤッケ。
休憩中は、ユニクロのダウンを中に着込んでちょうどいいくらい。
指先が冷えるので、フリースの手袋に替えたくらい。

山伏岳山頂から少し下って、高松岳方面の紅葉を偵察。
もうブナは枯れはじめていた。
高松の避難小屋がぽつんと見える。

リンドウの季節も終わりかけ。

高松岳と山伏岳山頂への分岐に見つけたピンクのリンドウ。

風を避けて湯を沸かし、ラーメンとコーヒーで
体を温めたら、キノコを探しながら下山だ。
本日は山頂は、我々以外に誰もおらず、のんびりできた。

今年豊作のブナの実。
ちゃんと中にも実が詰まっていた。

14時45分、駐車場に戻る。
晩秋ののんびりとした山歩き、コーヒーとケーキ付きで
よい日曜日だった。
やまおやぢさん、ありがとうございます。






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コメント
山伏岳〜高松岳は来年チャレンジしようと思っていました。
温泉も好いようだし・・・
少しずつ東北百名山なども訪ねてみようと思うのですが、なにせ濃いヤブに反して情報が薄いのよねぇ
  • Q太郎
  • 2013/10/16 8:27 PM
Qさんおはようございます!
東北の山は、ほんっと、行ったらヤブって多いですね。
高松山伏は泥湯温泉からですと
水場もあり、整備もされていて問題なしです。
いいコースですよ〜。


  • ばりこ
  • 2013/10/17 8:01 AM
高松岳山伏岳は沢登りで眺めているだけでした。
紅葉もキノコも秋山の恵ですね。
よい連休でよかったですね。
  • はしT
  • 2013/10/18 10:27 PM
橋Tさん、こんばんは!
静かな秋の山歩き、想定外のルートファインディングありで、
まったり歩きにこういうスパイスがあると
より山歩きが楽しくなりますね!
  • ばりこ
  • 2013/10/19 9:27 PM
通りがかりの者です。
5年くらい前に、分岐から屏風岳そしてヤブ漕ぎして山伏岳へ登りました。
当然、凄いヤブで屏風岳から稜線まではかき分けるヤブではなく、ヤブの上を漕ぐ状態で難儀でした。
でも、屏風の崖はたまらない姿ですね。(^^)
  • マロ7
  • 2013/10/22 9:24 PM
マロ7さん、5年前からすでにヤブですか!
まさに薮漕ぎなんですね。貴重な情報ありがとうございます。
それにしても、もう少し登る人がいてもよさそうな
魅力的な山なんですけどね。。。
  • ばりこ
  • 2013/10/23 5:42 AM
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