2017年7月15日 秋田側からの水晶森登山ルート偵察というか有屋峠の今

秋田県側から神室山を目指すとき

役内口からの2本の登山コースのほかに

地形図を見る限りでは、薄久内から水晶森を

経由し前神室へ上がるルートがある。

調べれば、山形県側からのコースはいいが

秋田側からのこの点線は廃道らしいが、いかに?

 

そう興味を持ちさらに調べると

このコースは、山形県の有屋から

秋田県側に抜ける峠道としてかつて

使われていたらしい。

 

また、藤原優太郎さんの著書によれば

続日本紀に、大和朝廷が

攻め込んで来たときに比羅保許(ひらほこ)山

という地名が記されており、それが

神室山を指すのではないかとの推測があるらしい。

 

もし比羅保許山が神室山であれば、

軍が使った道が有屋峠だろうと

推測されるようであるが、そうなると

前後に記述される「平坦な道である」に矛盾する。

神室界隈はどこも急峻なのである。

 

そうした歴史ロマンもはらんでの

今回の有屋峠を秋田県側からツアーである。

 

R9305965.jpg

7時46分、薄久内から細い林道を

終点の堰堤までやってきた。

道は途中から轍が深くえぐれるので

車高が高いクルマでないと、泣く。

 

R9305962.jpg

駐車スペースは十分にある。

地形図頼りに、沢を越えてから

堰堤を越える。足回りは最初から沢シューズ。

堰堤越えが、かなり急で、フェルトソールは

難儀する。

 

R9305968.jpg

堰堤を越えての景色。

道らしきものを探したが、期待通り(?)、

そんな形跡はない。

 

R9305973.jpg

地形図では沢沿いに点線があるが

真昼岳の善知鳥コース同様に

沢沿いの道は増水のたびに

呑まれてしまうのだろう。

ハナから沢を歩いた方がらくだ。

 

沢沿いにはカツラの巨木が多かった。

 

R9305977.jpg

苔むした沢は雰囲気もよく、

久々のゴーロ歩きで沢の足慣らし。

 

R9305982.jpg

ウリの木の花。

 

R9305990.jpg

9時17分、二筋の滝。2メートルもない。

まあこのルートは、昔の峠越えコースなので

大きな滝などは期待できない。

 

R9305994.jpg

アジサイが見頃。

 

R9305995.jpg

9時26分、二俣に。

この突き当たりの尾根に登山道がある。

 

R9305998.jpg

左岸、つまり向かって右側に行くと

建設省の反射板の看板。

この尾根コースは反射板の点検ルートとしても

使われていたようだ。

 

R9306067.jpg

近くのブナにナタ目が残されており

見上げると、踏み跡もあった。

この道は下山で使う。

 

R9305999.jpg

旧道とされる沢ルートへ。

尾根を挟んで向かって右側に入る。

ちっさなゴルジェ。

魚が泳いでいた。

 

R9306002.jpg

流木がなければ、このルート1番の

見ごたえのある滝だったのだが。。。

 

R9306006.jpg

2段の滝の上部。

 

R9306013.jpg

10時43分、二俣に。

ここで左側には入ればそれが旧道。

有屋峠に突き上げ、有屋からのルートとぶつかる。

が、水量が少ない。判断に迷うところだ。

水量が少ないと沢が早く終わる可能性もあり

そうなると、沢シューズでの急登での

藪漕ぎとなり、つらい。

なので、どうなるかは出たとこ勝負で

水量の多いほうの沢へ入っていった。

 

R9306070.jpg

ところで、水晶森という名前だけあって

足元にはこんな石が多い。

丹念に探せば、水晶も見つかりそうである。

 

R9306020.jpg

沢は水も途絶え、細かく分岐する。

歩きやすそうな獣道があり

使おうか考えたが、

 

R9306021.jpg

こんな被っていても

足元が沢のほうが歩きやすい。

 

R9306022.jpg

来たルートを振り返る。

やがて沢も終わり、稜線に向けての

急登の藪漕ぎに。

久々のフェルトソールでの急登は

足元は滑るので、腕まかせ。

つかれた。

 

R9306025.jpg

11時38分、稜線に出た。

有屋峠から、黒森への縦走路だ。

黒森は三角点がある。

 

R9306031.jpg

11時50分、有屋峠。

 

R9306032.jpg

水晶森への登山道。

写真で見ると藪っぽいが道は立派だ。

 

R9306033.jpg

こちら、有屋からのコース。

綺麗に刈り払われている。

 

R9306034.jpg

昼なので。

途中で採ってきたミズで

カップラー。

余力があれば水晶森へと考えたが

見れば結構遠く感じたので

今日は有屋峠をピークとし、下山することに。

午後は湯沢一帯に雷雲のマークもある。

 

R9306036.jpg

下山では、新道とされる尾根に

付けられたルートを使おうと、水晶森への登山道を

標高950m付近まで進む。途中に

反射板の看板。

 

R9306037.jpg

道は手入れされていて、歩きやすい。

 

R9306039.jpg

あちらが黒森。

手前の稜線の半ばに突き上げたから

結構遠回りしたもんだ。

 

R9306041.jpg

きのこ。

 

R9306042.jpg

ツルアリドオシ。

 

R9306046.jpg

新道は標高950m付近から入るようだが

入り口は不明瞭だった。

なので、少し登って使う尾根のピークから

藪に入る。

尾根筋に50メートルも下がれば

新道と合流するはずだ。

 

R9306051.jpg

ビンゴ。ナタ目あり。

ただし、足元は藪。

 

R9306052.jpg

途中途中に明瞭な踏み跡が出てくる。

そしてルート沿いのブナには

ナタ目が残されている。

このコースは

それらを拾っての山歩きとなる。

 

R9306056.jpg

尾根が狭まり、こんな痩せ尾根に。

両側、切れ落ちている感覚だ。

 

R9306062.jpg

この景色は藤原優太郎さんの峠歩きの本にも

掲載されていた。

唯一、開けた場所だ。

 

R9306064.jpg

開けた場所。これっぽっちだが

平坦なので、ここで休憩。

ここの痩せ尾根はイヌツゲが密生し、

足元が見えにくく気が抜けない。

13時40分、沢に戻ってきた。あとは

ゴーロをひょいひょいと帰るだけ。

暑い時間帯に沢歩きでの下山は

気持ちがいい。

 

R9306073.jpg

14時46分、堰堤を越える。

沢シューズでのここのくだりは、手がかりも

乏しいのでザイルを出し、

久々のエイト環での懸垂下降。

14時52分、無事下山完了。

 

新道と言われる登山道のほうは

取り付きまでの沢歩きがあることと

尾根道はところどころ不明瞭で

一般向きではない。

それでも、地形としては尾根一本何なので

ある程度、読図と藪漕ぎができれば

使えるかと思う。

ただ、ここから神室山を目指すのは

かなり物好きかなと。

途中の沢歩きなどで装備も多くなるし

何より遠いし。

 

IMG_1753.jpg

本日の水晶。

こぶし大ほどの水晶の塊。

それと石英など。

 

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コメント
見事なルートファインディングです。
水晶森から神室に行く人がいたらかなりの物好きと言うより、水晶森の沢に行く人がかなりの物好きと思います(^^)/
  • はしT
  • 2017/07/18 1:13 PM
水晶森への秋田県側の登山道ですか。さすがです。雪上ハイクで尾根は通ったことがあります。また,隣の大沢は昨年遡上しました。いつか,ご一緒したいですね
  • 鈴木
  • 2017/07/18 8:48 PM
鈴木さん
こんにちは。積雪期も登りたいなと思います。
神室まで行ければと思いましたが
遠い〜〜。ぜひご一緒お誘いねがいます!
  • ばりこ
  • 2017/09/11 12:57 PM
はしTさん、ごぶさたしております。
矢留でも物好き部作りませんか。
  • ばりこ
  • 2017/09/11 12:58 PM
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