矢留山岳会の8月会山行はやっぱり沢。
岩手県の松沢を遡行してきた。
メンバーは齋藤、三浦、橋爪、松橋、武藤、
秋田山岳会のKさん、そして鶴岡。
昨日はかなり雨が降り、朝は雨がぱらついたが
入渓から15分ほどでF1。
齋藤と松橋が先に登って、ロープを
出してくれたのでありがたく
トップロープで。
温泉が湧いているが、沢水は普通に
最初の滝の2段目を超えると
微妙にゴルジェっぽい。
ヘつるなり、じゃばじゃば行くなり
好き好きに進む。
小さな滝だが美しい。
釜が深そうだったので
左岸の階段をあっさり登る。
しばしゴーロ。
ゴーロの中にまさかの豆腐岩。
ほっとけないそのフォルム。
その佇まい。
さっそく何かしたくなる人。
先ほどの滝から20分か30分ほどで
目当ての「大滝」。
なかなかかっこいいぞ。
釜は松橋が浸かってみたところ
腰ぐらいまで。
右岸を登る。
はい、待ってました。
齋藤リーダーのロープ。
主にわたし鶴岡と橋爪、Kさん、
使わせてもらう。
この滝が、最初の登りはともかく
最後の抜けるところで
水量が多くって、あわわ、となる。
三浦さんからもお助けロープを
出してもらい、至極安全にシャワーを楽しむ。
大滝は3段、ありまして
その3段目の滝の中程が水量多く、
そこをトラバースしなければならず
ちょっと気合いの要るところ。
ここね。
気合。だれも落ちずに通過。
気合のシャワートラバース、
上から見たところ。
さて、シャワーを浴びたあと
用意されていたのが
鶴の湯別館か、と言いたくなるような
極上の白濁の野天ぶろ。
あちこちにも温泉が沸いていたが
どこもボコボコと湧き出てきてできた風呂で
熱くてはいられなかったが、
一箇所だけ、源泉掛け流し2段の湯が。
ほどよい湯加減で、動きたくないほど快適。
いい湯だったね。
しばしナメ。
この先大きな滝はなく
せいぜいこのくらいの小滝というか
段差というか。。。
超える滝がないので
ときどきボルダリングを
はじめるオッサンず。
だいぶ標高も上がってきて、
沢も真水になり温泉臭はなくなった。
爽やかな夏の渓流。
長いゴーロ登り。
もうひとつ滝があれば
申し分ないのだが。。。
ここを超えればもう斜度が緩む。
沢が穏やかな平坦となり
笹とモロビが左右から出迎える。
モロビの甘い香りが良い。
この沢は最後の詰め上がりの藪漕ぎが
ないのだ。
そして我々が飛び出たのが
ここ、栗木ケ原湿原。
冬の三ツ石山から、ぽつんと広がる平原を
見下ろして、行きたいなと思っていた場所。
とにかく広い。
ちょうどキンコウカが咲きそろう。
一面、黄色に染まっていた。
湿原にはポツポツと
池塘が点在していて、ミツガシワの
葉っぱも。
とにかく美しい。
とにかく「ハウルーッ」な湿原だ。
登山道もないので誰もこない、
雲上の秘密の花園。
湿原はフカフカで、誰かが歩くと
振動が伝わるほどに柔らかだ。
ヒメシャクナゲ、チングルマなども咲くようで
今は綿毛や実となってキンコウカに
ステージを譲っている。
下山は地形図にはない小道を1時間30分ほど。
シャワークライミングあり、
温泉あり、秘密の花園ありで
楽しい1日だった。
]]>
神室山へ久々に。
一泊したかったのだが、下界の用事が立て込んでおり
日帰りで役内口から登りを西ノ又コース、
下りをパノラマコースでぐるっと。
登山口は工事があるのかいつもの
駐車スペースが狭くなっている。
天気がいい割には入山者は少ない様子。
ーーーコースタイム(ゆっくりめ)ーーーーーーー
8:00 出発
9:50 不動明王
11:25 御田の神
11:54 パノラマコース分岐
12:08 山頂〜ランチ
12:40下山開始
13:38前神室
15:40 下山完了
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーコース注意点ーーーーーーーーーーーーー
西ノ又コースは沢沿いの登山道が
ところどころ崩壊していて、分かりにくい。
雨などで増水の危険があるときは
こちらのルートは使わないほうが安全。
また急な山腹の巻道が多く、
落ち葉がたくさんあるので滑りやすい。
沢の渡渉もあるので十分に注意を。
初心者は経験者と同行が安心。
まだところどころに雪があり、
斜度があるとキックステップなしには
登れないので、
ソールの硬い靴がおすすめ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日は暑くなるぞと、気合をいれて出発。
西の又コースを登りに。10分ほど林道を歩く。
林道が終了しようやく山道になる。
登山靴は、やっぱり斜度のある不安定な
地面のほうが格段に歩きやすい。
出発から10分ほどで第一渡渉点。
吊り橋が架けられてある。
沢沿いの登山道は
二年ほど前に比べるとまた崩壊点が
増えていた。
山腹に巻道もあったが、面倒なので
ゴーロを歩く。
雪解け水で水量が多く、
岩をへつるようにして進む。岩に
ボルトが打たれていたので助かった。
おなじみ、倒木ポイント。
第二渡渉点。
結構ゆれる、楽しいアトラクション。
第二渡渉点の吊り橋を渡れば
林床にはユキザサが見頃だった。
つまり食べごろは過ぎてしまった。
さて、このコース、
沢沿いの道(ほとんどゴーロ歩き)が終われば
お次は巻道がこれでもかこれでもかと続く。
それがまた、際どい巻道で
よくぞまあ維持されているものだと
感心するほど、際どい。
ここも、一応、道。
今の季節だからか、昨年の落ち葉がまだ
たくさん道にあって滑りやすい。
おなじみ
「老いて猶かむろの
道に汗流る」by.由喜さん
三十三尋の滝手前、
沢を横断するのだが、
ここがちょっとわかりにくく、
つい上流へ向かいがち。
ここは対岸に道があるので要注意。
三十三尋の滝が見えてくると
急斜面を下る。
見事な滝。昔はここで
水垢離して登ったのだろう。
対岸へ渡る。
水量が多くてここはストックを使って。
ハイカットの登山靴にスパッツで
一瞬なら浸水せずに渡れる。
急登をちょっと登れば
不動明王の祠に。
手を合わせてお参りを。
御不動さんの少し上に水場がある。
塩ビパイプが引かれてある。
水量が少ないときは、ときどき
詰まりがあるので、棒でつつくと
復活する。かも。本日はそれで水量復活した。
山頂直下の小屋前の水場は
沢を150mも下るので実質ここが
最後の水場と考えたほうがいいかも。
さてここから胸突き八丁。
ひたすら登る、登る、登る。
だらだらした斜度よりも
かえって清々しい。
コヨウラクツツジ。
ウリハダカエデの花も見頃。
かわいいでしょ。
斜度はきついが、
がんがん標高が上がって良い。
前神室が見えてきた。
下山はあちらを通るのだ。
・・・遠いよ。
1200m付近で雪がでてきた。
アイゼンをつけるほどでもないが、
この季節は、キックステップができる靴が
おすすめだ。
この一帯は原始的なブナ林が
楽しめる。
ようやく斜度が緩んで
まもなく御田の神だ。
御田の神から前神室。
つくづくこの山域は、主峰よりも
脇役の山のほうがかっこいい。
御田の神。
ヒナザクラが見頃だった。
このあたりは、もう少しすればトキソウ
見られる。
御田の神付近は残雪。
窓くぐりへのルートは
特にテープなどもつけられていないので
ルート注意。
あの残雪の真ん中が窓くぐり。
窓くぐり直下は結構な斜度で
キックステップで。
夏用のハイキングシューズだと厳しいかも。
窓くぐりはまだトンネルには
なっていなかった。
だが、窓くぐりから一歩踏み出せば
神室の主峰が目の前だ。
ちょうどカタクリが見頃でもう!
ピンクの絨毯に乙女心テンションマックス。
シラネアオイも咲きたて!
久々の神室山。
誰もいないのでのんびりと。
目の前のかっこいいのが
小又山、実は神室連峰の最高峰で
主峰よりも2メートルばかし高い。
そのうえ、ピークが明確でかっこいいとくる。
さて、下山。
怪しげな雲も出てきたので
若干、焦る。
前神室山。
こちらもね、主峰よりもかっこいいんだわ。
1342メートル。
貫禄ありすぎなその姿よ。
けどこれから登るんかい・・・。って
気分にさせる。
前神室に到着したころ、
北西方面に雨雲が。見れば局所的に
結構降っている様子で、雷まで聞こえてくる。
こっちくるなーと思いながら下山。
今年も見られました。
カタクリの白花。
割とこちらのコース、
藪が出ている。そろそろ刈り払い入るかな。
さきほどの雨雲はどうやらこっちには
来なかった様子。
エゾハルゼミとときおりツツドリ。
今日はがっつりコースと暑さで
かなりバテバテ。
塩とツムラ68はこれからのシーズンは
マストアイテムだ。
ここまでくれば
あとはひたすら下るだけ。
パノラマコースはこの先が
急斜面になるので、今日はロープ持ってきた。
おかげでがんがん下りてこれて
楽できました。
人が少ないときはオススメです。
ただし皮手袋ないとロープで火傷します。
皮手なければエイト環もしくは
カラビナにムンターで。
]]>
年明け最初の山はここ数年、
地元平鹿の金峰山だ。正月2日に登ってきた。
9時30分、除雪終了点からスタート。
たぶん、この積雪では除雪車は来ないだろうと
ここに駐車していく。
例年はこのまま、林道を明沢ダムから
登山口まで歩くのだが、本日は正月だ。
表参道を使うのが礼儀だろうと、
車道をスノーシューを小脇に抱えて7分ほど。
林道に入ってスノーシューを履く。雪少な!
10時、出発だ。
右が爺杉。左が姥杉。
おばあさんがおじいさんをやや
敬遠ぎみなのが味わいどころだ。
りんご園の作業道を時折ショートカットしながら
40分ほど登れば入山口に着く。
このあたりはこのコース一番の展望となる。
南には雄長子内岳と雌長子内岳。
平鹿平野が広がる。
視界がいいのできょうは
これから登る金峰山もよく見える。
登山口到着。10時39分。
誰か初詣登山しているかと思ったが
新しいトレースはなく。
本年も一番のりとなりそうだ。
このルートは夏道がある。
例年なら雪がもっと深いので
夏道の存在感は全くないのだが、
今年はこのように、よくわかる。
昨年暮れ間際まで採れていたムキタケ。
冷凍食品となっていた。
20分ほど登れば、この特徴的な形の
カラマツが左手に見えてくる。
ルートの良い目印だ。
なめこが!
ツクバネの実も発見。
こちらはホツツジの実。
綿あめ。
斜度はどんどん増していき、
ブナの割合が高くなる。
こんな、もう皮だけのブナもあり、
よくぞこんな急傾斜に生きながらえているものだ。
植物というものは
ちょっとでも生きる可能性があれば
ためらうことも知らず、
迷うことも知らず、諦めることも知らず、
ただ黙々として生きる方向へと
根を張り、枝を繁らせ、立ち続けるものだ。
その前を向くことしか知らない姿が
痛々しいながらも力強いものだなと、
あるいは酷なものだなと、
こういうギリギリな木や、
折れてなお花を咲かせている枝などを
見るたびに複雑に心が動く。
さあ最後の急登だ。
雪が一層少なくなる。
踏みこむ足の裏には
岩や木の根が当たるほど雪が少ない。
スノーシューを脱いでツボ足に。
11時45分、急登を時折滑りながら山頂。
誰のトレースもなくやっぱり
わたしが一番乗りだ。
気温もさほど低くないので
のんびりしていくか。
まずはこの昨年の課題に取り組む。
賞味期限9月に切れているから、早くなんとかしたく。
賞味期限設定のカラクリを知っていると
まだまだ余裕の範疇だ。うまい。
もう一度お湯を沸かして
おしるこを。正月だしね。
12時40分、だいぶのんびり過ごして下山へ。
今日は明沢ダムへ最短で降りるルートを研究。
神社の北から降りるにはやや急だったので、
いつもの裏参道を少し降りてから、山腹を巻いて
北斜面へ。何度も言うが雪が少ない。
ブナが濃くってなかなか良い森で、
着雪して枝が空に美しい。
こちらの斜面、地形図では拾い切れない地形があり、
実際に入ってみないとよくわからない。
広い尾根のはずが痩せ尾根で
雪が少ないものだから藪で通過できそうになかったり。
そして雪が少ないものだから、落ち葉で滑って滑落したり。
ただ、なかなかいいブナの森だった。
明沢ダム手前に到着する。
ここからは林道歩きだ。
途中の沢の倒木が
森の住民の橋となっているようだ。
なんだか面白くて何枚か写真に収める。
この林道沿いにはケンポナシがある。
つい最近発見した。
この見た目カリントウでしかない実、
食べられるようだ。
しかも二日酔いに効くのだとか。
鮮やかな緑の繭はウスタビガ。
ガは大の苦手だが、こうしてじっとしているなら
大丈夫だ。
14時、ぐるっと周って車に到着〜。
のんびりできた。
]]>孫六温泉から田代平の稜線まで、
晴天に誘われてラッセルしてきた。
昨年は孫六温泉は冬季休業していたが
この日は営業していて、孫六温泉までの車道も
除雪がされていた。
ーーーーコースタイムーーーーー
8:28:大釜温泉バス停出発
9:46:登山口到着 スノーシュー装着
10:20:小ピーク940到着
11:50:展望地1170m付近
12:27:稜線の雪原
12:54:下山開始
14:05:登山口 スノーシュー外す
14:24:バス停
孫六温泉にある登山口までは、
除雪がされていて、ところどころ
地面が露出している。
本日の入山者はどうやら先行2人。
スキーと悩んだが、雪が少ないだろうと
スノーシューをチョイス。
こんな天気なのでさぞや
入山者が多いだろうと覚悟していたが
どうやら二人分だけのトレース。
ありがたく使わせてもらお。
取り付きの急登を、
スノーシューを蹴り込みながら上がる。
稜線に乗ってしまえばもう
斜度は緩やかだ。
それにしても雪が少ない。薮を避けながら登る。
おんぶ。
ときどき、こんな腰曲がりの木を
見かけるのだが、どんな事情で
こうなるのだろう。
笹薮が目立つから積雪はだいぶ少ない。
タイミングが合えば
この付近ではキツツキのドラミングが
聞こえるのだが、本日はとても静かだ。
小ピーク940手前の
おなじみのワラワラっと生えている木。
小ピークで一息ついて
一旦下る。
コルを過ぎて登り返しになったところで
熊鈴の音がしてきて先行者に追いついた。
こんな真冬に熊鈴かと若干がっかり。
追い越したところで、先頭ラッセルでは
引き離すこともままならず、
ずっとこの熊鈴に追われて登るのか。
追いついて、念のため熊鈴の女性に
それは熊よけ目的なのかと
やや不躾ながらも質問する。
こんな真冬にまさかなと少しは思ったが
女性はそうだ熊よけだというので、
すまないがと、
ザックに3つも下げているその大きな熊鈴を
しまってもらえるよう伝える。
あなたがしまっている間に
私がラッセルしておきますと、
その先の小さなピークまでラッセルする。
いつもそこで休憩するので
わたしは一息入れ、追い越した二人は
ふたたびラッセル修行しながら登っていった。
熊鈴の音もなくなりほっとする。
さすがにこの界隈ならば熊は
もう寝てるだろう。
仮に起きていたとしても見晴らしもいいし
すぐに気づいてどこかへ逃げるだろうし。
まあ、安全に「絶対」は禁物ではあるが。
さて、ここからはブナの二次林が美しい。
ラッセルトレースはあるのだが
この程度の雪ならば
まっさらな雪原を踏んで歩く醍醐味を
味わいたいものだ。
先行ラッセルはピンクテープを拾ってか
だいぶ遠回りしていることもあり、
それには頼らずコンパスをセットし、
まっすぐルートを一人ラッセルして森を行く。
もはやユキヤナギに。
モフがすっかり雪まみれ。
薄ごろもの天ぷらか
砂糖をまぶしたクッキーか。
ダブルおんぶ。
それにしてもこの森は
いつきても気持ちがいい。
多少ラッセルしたってまっさらな雪を
進む楽しさよ。
樹木の梢は霧氷で白い。
はるか高い枝にピンクテープ。
あそこまで積雪があるのか、風で
飛んで引っかかったのか。
モロビが出てくると
そろそろ1700m越えだ。
モロビの奥へ分け入っていけば
展望ポイント。
乳頭山、秋田駒のラインが一望できる。
秋田駒。さらに田沢湖もきれいに見えた。
熊鈴をしまってもらった二人が
追いついてきてここの展望に歓声をあげる。
ここで満足したらしく
あるいはラッセルに参ったらしく
ここでもう下山するとのこと。
田代平の稜線まであと標高差100mほど。
樹木もだいぶ低くなり
霧氷の梢が頭上に近くなった。
12時過ぎてお腹もすいてきたころ
視界がひらけてきた。
目の前は青空だけとなる。
だいぶ雪が少ないかな。例年だとあと
1メートルはあったような。。。
うさぎ1匹歩いていない。
こんな晴天に独り占めの贅沢。
振り返ると田沢湖と秋田駒の男女岳。
今日はあちらにも登山者がいるだろうか?
数年前の12月29日もこんな晴天で
リフト尾根から男岳に登ったことがある。
あの日も誰もいなかったっけ。
乳頭山。
今日はあちらは風も強そうなのと
そもそも時間がないので行かない。
秋田駒。
雪山のなんちゃってサンゴ礁。
天気もいいし外でランチ。
13時に下山開始。
小ピーク940の登り返し。
ここまでくれば、あと少しで下山完了だ。
温泉の香りが時折漂う。
1時間ちょっとで下山完了。
雪山のスノーシュー下山は早い。
]]>
28日の土曜日は、オリジナル企画で
冬の定番コースは、ゆっぷるそばの
赤ランプ灯を林道に入り、除雪終了点から
明沢ダムを経由していくのだが、
林道歩きを省略するルートを考察する。
いつも林道を登っていく理由がこの沢だ。
渡る算段をつけるのも面倒で、そして結局
林道が楽なのでここを渡って早々に
金峰山の主稜線を目指すことを避けてきた。
除雪終了点からほどなく、
沢の幅がぐっと狭まるポイントがあって
そこを飛び越える。
沢を越えると、昔の作業道跡が山腹を
登っていた。稜線に出るともう道はない。
雪がこんな少量なのでとっても歩きにくいが
とりあえず小ピークまで行ってみる。
その小ピークから、
金峰山の稜線上の小ピークへ
行くルートだ。だが稜線に出ると雪もなく
薮が出てきたうえに、クマの落し物もあったので
ルートの算段もついたので
今日は引き返して大人しくまたいつもの
道を進むことに。
例年ならば、ふかふかの新雪を
ラッセルしているのだが、
今日はワカンをつけるにも微妙な雪。
雪は半分凍っていて、さりとて
私の体重に耐えられるほどには凍り具合が弱くて
とっても歩きにくい。
明沢ダム手前、堰堤を過ぎたところに
地形図にはない橋がある。
林道をショートカットするなら
この橋から急登に取り付いて稜線に
上がってしまうのもいいかもしれないが
やたら急登なので、修行ルートではある。
除雪終了点から30分ほどでダムだ。
ここまでくれば金峰山が見えてくる。
落葉した林から山の本体が透けて見えている。
このダムを少し過ぎたところ、
右手に空き地のような平坦な空間が出てくる。
杉林が広がるところだが、そこから
山頂へ向かうと、雪のシーズンは手っ取り早そうだ。
今日、試すには雪が少なくて見送ることにした。
素直に林道を通ってこれば約1時間。
登山口に到着。
雪がないなあ。
鳥居をくぐって山道に入っても
積雪量ときたらこの有様。
ナメコが。
やや遅かったか。
金峰山から真人山、つまり
わたしが勝手に言うとことの平鹿三山一帯は
今年、キノコブームだ。
取り付きの急登を登りきると
ブナの森がやさしい色彩で出迎える。
それにしてもこの季節、
根びらきが見られるとは。
雪が多ければ直登だが、
歩きにくそうなので夏道をいく。
山頂直下はすっかり雪が消えている。
まるで11月の景色だ。
取り付きから20分か30分ほどで山頂だ。
境内の手水は凍っている。
神社前を走る岩脈も凍っている。
冬のミルフィーユ。
ちょっとお邪魔。
ランチタイム。
山頂のプレートがないなと思ったら
神社入り口に置かれていた。
記念撮影したい方はこれを使いましょう。
さて、下山は表コースへ下りていく。
山頂直下がとにかく急。
新雪ならば楽しい下りだが、
雪もないので慎重に木につかまりながら
下りていく。
振り返ると、山頂の三角っぷりがよく分かる。
先週までのキノコ祭りは終わったか。
先週は雪を使って山腹を巻いて
初ルートをとったが、今日はその雪もなく。
登山口到着。
リンゴ園だったが今は木も切られて
見晴らしが良い。
リンゴ園を作業道を下っていけば
アップルロードに出る。
そこから10分弱、歩けばゆっぷる。
ゆっぷるから赤ランプ灯の林道に入り、
車に到着。くるっとコース。まったりできた。
]]>
積雪期の山歩きはアプローチの問題もあって
今日はガイド企画で真人山スノートレッキング
だったのだが、あいにく肝心の雪がなく中止に。
とはいえ天気もいいし、ということで
太平山の前岳へ。
金山滝ルートは初めて。
駐車場はこの奥の、登山口にもあるのだが
すでに満車のよう。
この第二駐車場ですら満車に近い。
この季節にこんなに入山者がいるのかと
さすがは秋田市近郊の山だなとかなり驚く。
県南なんてほとんどの山はこの季節、
貸切だ。
人気ぶりにじゃっかん及び腰ながらも
遅いスタートなので、人はすでにいない。
普段通り静かな山歩きではある。
登山口までの道すがら、
まっすぐで立派な杉があって「親杉」。
昨日は平鹿金峰山ふもとで
「爺杉・婆杉」をみてきたばかりだ。
さて登山口。苔むした風情ある橋に
ときめいたがよく見れば
通行止め。崩壊の危険があるようだ。
なのでこのブロックを渡っていく。
ここで標高100mほどなので
今日は久々にがっつりと674mの登りだ。
ブロックを渡るとすぐに
急登に階段がつけられている。
階段を上りきると
金山滝を見ることができる。
金山滝神社があって
三吉さんと、火結(ほむすび)大神、
祓戸(はらえど)大神が祀られているようだ。
滝のあるような地形なので
もれなくこのように難所である。
雪のシーズンには凍りついているようなので
慎重に。
登り切れば小さな祠が滝の上に。
岩屋にすっぽりと。
道は平坦になって少し行けば
八宗山神社だ。
その先、やや下って渡渉。
丸太は滑りそうでその下の岩を通過した。
登山道らしくなるも
急登で「スベル」の注意書きの
あまりにストレートな注意喚起と
書体が地味にツボる。
さて前岳までのこのルート、
緩急あっていい感じにメリハリのあるコース。
急登が3回ほどでてくる。
ここが第一急登と呼んでおこうか。
100mちょっとの急勾配を登る。
急勾配のあとは、遊歩道のような
なだらかな山道がしばらく続く。
林床にはエゾユズリハが多い。
実をつけていた。
一度、伐採が入ったからか
見事な赤松が随所に見られる。
赤松のほかにも
信仰の山なんだなと思わせる石仏も
随所で登山者たちを迎えてくれる。
291の三角点。
登山道の脇の小ピークにある。
踏み跡があるので見落とさないだろう。
標高があがるにつれ
この立派な赤松の林にもちらほらと
松枯れに蝕まれた木が出てくる。
松がれで朽ちた松の根元を
クマがほじった跡。
いつか倒されそ・・・。
ずらりと石仏の小径。
信仰の山ならでは。
さてここから第二急登のはじまり。
きりっとした急勾配はむしろ
ぐんぐん標高があがるので登りがいがある。
昨日、微妙な積雪の金峰山を難儀して登った分、
今日の急登は素直な登りやすい道に思える。
そして再び平坦な道。
昨日の雪なのか、霰なのか
ざくざくとして凍っているので
とっても歩きやすい。
そして第三急登。
先発登山者に追いついた。
金比羅さんも祀られているのか?
日本ならではのこの
神様の多さよ。
分岐到着。
ここでオーパスルートと合流する。
オーパスルートはスキー場からなので
営業時間を狙えば標高334mから
スタートできる。
もちろんスキー場脇にもルートがある。
その日の気分で選べる。
主稜線付近は標高もあって
樹木はブナが目立つ。
二次林の細い若いブナが多い。
北側には馬場目岳。
あちらはそれなりに雪がありそう。
さて、最後の登り。
勾配はこれまでよりはゆるいが
結構足にくる。
フィギュアスケートで言うところの
フリー演技後半最後のジャンプで
クワドジャンプ跳ぶような疲労感だ。
きっとこんな状態なんだろう。
全日本選手権真っ只中なので
羽生選手を見守る全国のオカンの
一人としてはどうしても
そういう発想になってしまう。
羽生選手、怪我さえしなければ
おかん目線では今年はそれこそが大収穫だわ。
女人堂跡。
数年振りだが、朽ちかけた鳥居は
昔のままだ。
靄があるが海まで見える。
ぼんやりと男鹿半島や八郎潟も
今日は見ることができた。
さて、山頂へ。
以前12月1日頃にきたときは、ラッセルするほどの
積雪だったが今日はまるで
太平洋側の山域にいるかのような
雪のなさ。
山頂は山腹を巻く道もある。
プチぐるっとコースにするか。
山頂。
あんなに入山者がいたが誰もいない。
中岳を目指した人も多いのだろう。
梢越しに太平山地の主稜線を目でたどる。
奥岳はキリッと鋭い白い三角形。
さて、下山。
分岐まで来たら、ここからオーパススキー場へ。
登山道に雪がついていて
行く手が白く浮き立つ。
登山道脇の杉。
名前があるかと期待したら
何もなく。
夫婦杉とか書かれていそうなところだが。
登山道を挟んで両脇の植生が異なっていて
興味深い。
北側は急峻な地形で、ネズコかアスナロ。
クロベかと思ったが
裏を見ればアスナロだよね?
いつのまにかブナの木が少なくなり
杉も出てくるとまた「スベル」の注意喚起。
オーパスコースの登山口到着。
ちなみにここまで車が入ってこれる。
本日はテクテクとゲレンデ終了点まで歩く。
それにしても12月下旬だし
冬至なのだが、まるで春か初冬のような
秋田の冬の山歩きだ。
]]>
22日は久々にプライベートで
秋田駒へ八合目から男岳へ。
こちら、初めて遭遇の
リンドウ科ハナイカリ。
お知らせ〜〜〜〜
10月1日より3回目となります、
遊学舎での登山塾、参加者募集中です!
19時から20時30分までの
お仕事帰りの登山塾、一回500円です。
3週連続の第1週目はわたし、ばりこの
雪山ステップアップ教室。
雪山が断然楽しくなる、
コンパスの使い方を
今回は、ホワイトアウトナビゲーションを
使って楽しく勉強していきます。
ホワイトアウトナビなんて、
山形県のほぼ中央に月山はある。
いつも鳥海山から眺めているわりに
数十年前に一度登ったきりの遠い山。
標高1984メートル。
出羽三山の主峰であり、山岳信仰の聖地であり
花の名山で知られそれらが示すのは、
夏の週末ともなれば
たぶん朝早く行かないと
駐車できない山なのだろう。
ーーーーーコースタイムーーーーーー
8:20 レストハウス前出発
8:30 御田原参籠所
9:50 仏生池小屋
11:10 月山三角点
11:19 月山神社
11:23 山頂小屋
(ランチ〜コーヒータイム)
13:40 下山完了
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ということで、朝5時半過ぎに横手を出発。
8時前に八合目に到着したが
レストハウス前はすでに満車。
それでもなんとかスペースがあったので
身支度し、8時20分ごろ出発。
登山口にはマットがある。
他の山域から植物の種子などを
持ち込まないためのもの。
ここで靴底の汚れを落としてから出発。
イワショウブが草原に見頃だ。
今日も下界の気温は35℃だ。
さすがに標高1400mから始まる登山は
夏とはいえ幾分涼しい。
今日、月山まで足を伸ばした理由がそれ。
山には登りたいが樹林帯をムシムシしながら
登るのは遠慮したい。
できればリゾート的に納涼登山がしたい。
スタートの標高が1000m超えとなれば
鳥海山があるが、去年8月は毎週登ったし
途中それなりにきつい。
ならば月山ならどうだと地形図を広げると
牧歌的とも言えるほどになだらかな
等高線をたどって山頂へ
しかも八合目から登れるではないか。
広大な草原を木道を伝って歩く。
駐車場付近は池塘が散りばめられた草原で
弥陀ヶ原だ。
くるりと周回できる散策コースになっている。
池塘はそこかしこで
夏の終わりの空を映す。
なんと。
かき氷やってました。
10分ほどで到着する参籠所。
かなり大きい像なので
てっきり牛かと思って近づいたら
長い耳があった。
月山本宮へ鳥居をくぐって。
この一帯が信仰の山だ。
白装束の入山者が多いのには驚いた。
行く手の山塊の右奥に覗くのが
月山の山頂方面。
タチギボウシもそろそろ終わりかけだ。
登山道は緩やかに石段を登り
振り返ると、草原に池塘がかわいらしい。
エゾシオガマ。
日本固有種、シロバナトウチソウ。
長い信仰の歴史があるからか
登山道は石畳が敷かれている。
歩きやすいかといえば
そうでもない。
よく目立つ三角。
岩がごろごろして
ちょうど良い休憩場所。
ニッコウキスゲがいくつかあった。
ウゴアザミともう一種類
アザミがあるが名前がわからず。
ハクサンイチゲが多い。
岩陰にはダイモンジソウ。
登山道は石畳を。
なだらかだが、結構歩きにくい。
仏生池小屋に到着。
なんと、ソフトクリームをやっていた。
そしてバイオトイレもある。が
使用料100円が必要なので財布を忘れずに。
ソフトクリームもおでんもあるし
左下、なんとAEDもある。
小屋の前にあるのが
仏生池なのだろう。
ハクサンフウロとミヤマアキノキリンソウ。
鳥がいたが、どなただろう。
羽の先がドット柄。
小屋を過ぎると、オモワシ山の山腹を
東側、庄内方面は草原が広がり
オモワシ山のピークを巻いて
稜線をたどってなだらかに歩く。
P1909のピークが見える。
振り返ればオモワシ山。
P1828だ。
業者返し行者返しに差し掛かると
このコース一番の急登となるが、
ほんの数十メートルだ。
なだらかな登山道が続くので
こうしたスパイスがないと
なんだか締まらない。
東側の眺めがいかにも月山。
行者返しを登り切れば
入山者は多く、白装束のグループが
しょっちゅうすれ違うのは月山ならではか。
頭上を数羽の猛禽類が飛び交う。
広げた羽の先に白のラインが見えるほど
近くを旋回して、獲物がいないのか
また高く上がっていった。
真夏に涼しく楽な山歩きがしたいという
その目論見通りのコースである。
登山道わきは
ミヤマリンドウ。
そういえばエゾリンドウだのが見当たらない。
チングルマ。
アザミとハクサンフウロ。
ウツボグサ。
もう終了しているが
ミヤマウスユキソウか
ミネウスユキソウなのだろう。
P1909のピークまで来ると、
西側斜面の展望が良い。
東のなだらかな草原とは一転し
西側は急な斜面となって谷が刻まれる。
侵食跡が山肌を削り草木が剥げている様子が
見られる。その奥には
鶴岡市が霞みながらも展望できた。
月山山頂が見えてきた。
広い稜線に木道をたどる。
ハクサンシャジンは終わりかけ。
雪溶けが遅い山頂付近では
まだチングルマが咲いたばかり。
そしてイワカガミも数株。
途中、特に案内はないのだが
月山山頂への道が分岐する。
さすが修験の山。神社のない、
三角点ピークにはそっけない。
地味ながらもここがピーク。
三角点がある。
山頂からの眺め。
山頂からの眺めその2。
鳥海山も見えるようだが
きょうは雲の中だ。
ハクサンイチゲがとても多い。
マルバシモツケ。
コバイケイソウ。
もう終わりかけているが
今年、ここまでまとまって咲いているのを
見たのははじめてだ。
山頂よりも神社のほうが賑わっている。
4本のコースの合流点でもあるし
信仰の拠点でもあるから
当然といえば当然だろう。
月山神社。
参詣には500円が必要だ。
月山神社は資金不足につき
参詣できなかったので
話のタネに小屋を見てくる。
山頂小屋。コマクサのイラストが
添えられる看板だが
コマクサ、咲くのだろうか。
小屋の玄関。
休憩200円。
トイレは100円。
山頂付近はハクサンフウロが見頃だ。
ヤマハハコも地味に混ざる。
資金不足なので山頂を後にする。
途中でランチを取って
のんびり下山。
ずっと石や岩の上を歩き通しで
足の裏が痛くなってきた。
14時前には下山できそう。
緩やかなコースということもあってか
入山者のなかにはザックを背負って
いない人や、街にいるような格好の人も
少なからず混ざる。
道は整備されているし
途中、営業小屋も二つもあるから
お金さえあれば本当に楽なコースだ。
池塘を眺めながらコーヒー。
涼しいとはいえ、1リットルのスポドリは
全て飲んでしまった。
13時43分、下山終了。
さて、35℃の下界へ戻って
ビールでも飲もうか。
]]>
先週、八幡平周遊した際に
その理由を眺めるためにぶらっと
1時間ほど散歩したのがこちらです。
]]>
雪のない八幡平を一度歩きたいなと思い
週末、蒸ノ湯温泉からの長沼コースを
歩いてきた。
標高差約500m。
登り4時間弱。
八幡平は最も楽に
登ることができる日本百名山、
とも言われるがそれは
アスピーテラインを活用すればの話。
登山コースはいくつもあるので
どうせなら、ビールが美味しくなるような
そんな登り方をしたい。
ーーーーコースタイムーーーー
09:23 蒸ノ湯スタート
09:38 大谷地
10:06 長沼
10:52 ブシ谷地
12:17 草ノ湯分岐(昼ごはん)
13:19 八幡平山頂
13:41 陵雲荘
14:09 蒸ノ湯コース分岐
14:37 田代沼
15:30 アスピーテライン
コースとしては
長沼を経由して雪田草原をめぐる、
長沼コースを登り、山頂に到着。
のち凌雲荘まで足を伸ばし
下山は蒸ノ湯コースを使っての環状ルートに。
出発点となる蒸ノ湯に下りていく途中、
冬の樹氷ツアーのときと同じ標識で記念撮影。
こちらが冬の様子。
冬はうっかりしていると標識にぶつかる。
出発点の蒸ノ湯温泉。
登山口は、露天風呂を突っ切っていく。
混浴もあるが、男女別の露天風呂もある。
オンドル式もある。
入浴の際にはフロントで大人600円を。
露天風呂を抜けると登山口へ。
大振りのアカモノの実がたわわだ。
森のひょっこりはん。
この季節は、イグチ系があちこちに。
コース概要をざっくりと予習に
ちょうどいい看板が。
八幡平は積雪期のイメージしかないので
初登頂に近いような新鮮さがある。
ミズバショウが出迎える登山道は
しばらく緩やかで広い。
15分も歩けば、大谷地だ。
大谷地ではタチギボウシが
花盛り。
写真じゃわかりにくいが、谷地の
縁や奥が紫に染まっていてきれいだ。
木道が谷地の脇をなぞって伸びる。
ビューポイントでは展望しやすいよう
整備がされている。
まったく入山者がいなかったが
手入れはさすが国立公園だけあって
完璧だった。
そして驚いたのがキヌガサソウ。
実がでっかい!
しかも、キヌガサソウがこの界隈、
とても多いのには驚いた。
イメージ的には、辺鄙な山奥へ半日かけて
登ってチラホラとやっと
目にすることができるような花かと思っていた。
フリル付きの紫陽花。
このコースは所々に湿地があって
かなりの種類の植物を見ることができる。
今のシーズン的には花よりも実になっているが
サンカヨウ、キヌガサソウ、ハリブキ、
エンレイソウ、ツクバネソウ、モミジカラマツ。
盛りだくさん。
すでに標高が1100mを超えているので
オオシラビソの大木があちこちにある。
山頂付近のオオシラビソに比べると
はるかに樹高がある。
ここまで高いオオシラビソもなかなか
見ることがないので珍しく見上げながらの森林歩き。
そしてオオシラビソ独特の甘い香りも
漂って、気持ちがいい森。
登るほどに、ブナも混じってきた。
30分ほどで長沼。
沼のほとりにはやたら柱の多い東屋。
雪に潰されないようにしているのだろうか?
雪には大丈夫そうだが、クマが
あちこち齧っていて、雪より
クマのほうが脅威かも。
長沼は名前の通り、南北に長い楕円形。
足元にはまたイグチ系キノコ。
このマット感が好き。
長沼の縁は湿地になっていて
タチギボウシの紫に黄色い花の色彩が
鮮やか。
長沼を過ぎると、下りになって
ブシ谷地へ向かう。
この先、やや急登となって小ピークを
越えていく。
ブシ谷地はこじんまりとした湿原。
小さな湿原はタチギボウシで紫色に。
湿原にはカンバの木が数本生えていて、
いずれ百年もすれば景色が変わっていくのだろう。
ゴロゴロと大きな石が
目立ち始める。
ブシ谷地を過ぎると間も無く
このコース一番の急登になる。
標高差100mほど。
こんな真夏だというのに意外な水量の沢があった。
すっごく冷たい。美味しく喉を潤す。
その沢のすぐ横には枯れ沢。
コースはこの沢をからめて登る。
結構、難所。下りには使いたくないコースかも。
ホソバノキソチドリにしては
白い。どなた?
急登の途中には太いロープが付けられていた。
ここで下ってくるパーティーとスライド。
急登が緩んだところでベンチがあって一息いれる。
登山道にはこんなちっさい実が落ちているが
なんだろう?大きさ1.5センチほど。
コメツガか。
オオシラビソが手前で、
奥がコメツガ。
このコースは、というよりも
八幡平はオオシラビソがとても多いので
ずっとあの甘い、お茶っぽい香りのなかを
登っていく。
なかなかいい。
針葉樹林ならではのフィトンチッドは
癒し効果があるのだ。
樹林を抜けて草原に出た。
間も無く草ノ湯分岐だ。
目指す八幡平は、右側のやや段に
なったテーブル状の山だ。
イワショウブ。
一面がキンコウカ。
草ノ湯分岐。
草ノ湯は温泉が湧いているようだが
そこまでのコースは
ガイドマップを見ると荒れている様子。
ホソバノキソチドリがたくさん。
よく似たトンボソウも。
オオシラビソの樹高もだいぶ低くなった。
エゾシオガマがたくさん。
足元にはモウセンゴケも可憐な花を咲かせている。
トキソウもあった。このコースは
ずいぶんと花が多い。
今日も下界は猛暑らしい。八幡平もさすがに
涼しいとは言い難いが
吹き抜ける風は爽やか。
雪のある季節だけ登っていると
まさか足元にこんなたおやかな
草原があるとは知らなかった。
ワタスゲの揺れる草原と
可愛らしい池塘を眺めながら。
ハクサンフウロもこのあたりから
出てきた。
登山道脇にはチングルマの綿毛も。
そして!
八幡平の山頂からほんの400mほどの
場所なのだが、広大な雪田草原が広がっている。
今はキンコウカが群落しているが
雪解け直後などどんな景色が広がっているか
気になるところ。
樹林帯に入り、笹が刈り払われているところには
モミジカラマツやハクサンボウフウで
白い回廊に。
ちょっと日当たりがよくなれば
ニッコウキスゲ街道に。
池塘の脇をすぎて
あの樹林帯に入ればまもなく
山頂の賑やかな声が聞こえてくる。
山頂〜。
ほとんど観光地。
冬はこんな。
十年近く前の画像だが、
右手前が展望台のデッキ。
展望台デッキ、高くなったのか。
賑やかな山頂を過ぎて陵雲荘へ向かう。
もはや登山道はコンクリートの遊歩道だ。
登山靴などソールの硬い靴ではとても歩きにくい。
ちょうど遊歩道脇に
オオシラビソの倒木があって
紫色の実を間近で観察できた。
ホシガラスが大好物な実なのだそうだ。
エゾリンドウがもう出ている。
山はもう秋支度。
池を見下ろす展望デッキは観光客で賑わっている。
陵雲荘へ下っていく。
ニッコウキスゲとトウゲブキが
鮮やかな夏色を草原に添えていて
爽やかだ。
ちなみに冬はこんな景色。
冬は山頂から直に降りるので
あちらの斜面を陵雲荘めがけて滑り降りる。
昼を過ぎたせいか陵雲荘は
誰もいない。静か。
2月下旬の陵雲荘。
陵雲荘を後にし、再び山頂へ戻って
下山にとりかかる。
下山は蒸ノ湯コースを降りる。
アスピーテラインに並行して下りていく。
冬のルートと重なる部分があるコース。
歩く人はいないが、
刈り払いがしっかりされていて
コースは明瞭。さすが国立公園。
田代沼。アスピーテラインからここに
直接入る登山道もあるので
場合によっては、エスケープポイントに。
冬のコースはここでいつも
休憩してた。何度も通った場所だが
見るのは初めて。
冬はこの一帯は見事な樹氷ゾーンだ。
はじめて夏道をたどったのだが、
このコースは視界もなく、途中から枯れ沢かと
思うほどにガラ場続きとなる。
慣れない人には、とても歩きにくい。
登りで長沼コースを登り、
下山は山頂からバスで蒸ノ湯まで
降りるのが一番おいしいかも。
途中、クロウスゴの実を発見。
熟すととても甘い、山のブルーベリー。
アスピーテラインが見えてきた。
冬の下山シーン。
夏はこんな。
道路だったのね。
知らなかった。
]]>矢留山岳会の6月の会山行は焼石岳。
私、ばりこが当番で東成瀬口からのコースで
募集したところ、みごとに女子ばかり。
これは楽しくなりそうだ。
ーーーーーコースタイムーーーーー
07:45 東成瀬口スタート
08:18 釈迦懺悔分岐
09:16 6合目 与治兵衛
10:00 7合目 柳瀞
10:43 8合目 焼石沼
11:19 9合目 分岐
12:00 焼石岳山頂!
12:40 下山開始
16:20 下山完了
林道は状態もよく、穴ぼこもなくスムーズ。
横手のやまおやぢさんの情報では
昨日の土曜日は、通行止めだったらしい。
駐車場、よもや山菜ハンターらの車で
いっぱいになってはいないかと
心配もしたが、まだ停めるスペースはあった。
7時45分、記念撮影などしてチーム美女、出発。
登山道わきの湿地には
サンショウウオの卵がでかい。
山は夏の緑に色彩を強めつつあり
エゾハルゼミの合唱でにぎやかだ。
途中で最近整備されたすずこやの路と
交差し、大森山の山腹を巻いて進む。
森の中は涼しく、心地よい。
30分ほど歩けば釈迦懺悔。
ここは小ピークを経由するコースと
それを迂回するコースの分岐である。
せっかくなので、景色の良いピークを
拝みに行く。
懺悔前に一息入れていると
単独行の男性が追い越していった。
ピッケルを持っていたので、そんなに
残雪があるのかと、やや不安に。
この時期に登るのは初めてである。
雪はあるだろうが、それほどでもないだろうと
心構えもあまりなくきてしまったわ。
釈迦懺悔。懺悔するほどの勾配でもないが
ここで三界山が展望できる。
日当たりのいい地面には
イワカガミや、ミツバオウレンも。
懺悔がすんだので下る。
下り切ると季節が逆戻りして
カタクリロードがわれわれを出迎えて
女子的テンションがあがる。
この先から、ところどころ残雪が出てくる。
東成瀬コースはとにかく長い。
ゆるやかにだが、長い。
ふたたび小ピークのある広い尾根。
あれが焼石岳だと言い合っていたが
主役はあの奥である。
小ピークを下るとお化けのような
ミズバショウに一同からかわいくないとの
ダメ出しが飛び交う。
女子、容赦ない。
このコースは3回、渡渉がある。
第一の渡渉はこの大岩のある沢。
雪解けシーズンだからさぞかしと
覚悟していたが、まあ飛び石づたいに
渡れそうだ。
ちぇるさんがゴミ袋を
持参していたが、邪魔だったらしく
石を伝って渡り切る。
せっかく渡った沢を再び対岸へ渡る。
2回目の渡渉はやや沢幅も広い。
とうとうと雪解け水を集めて
速い沢ぞいの残雪をトラバース。
チェルさん的にはここが恐怖だったとのこと。
平然として見えていたが。
7合目の柳瀞。
適度なサイズのミズバショウの
湿地に歓声。
コースはこのように残雪だらけ。
ピンクテープが張られているが
落ちていたりする。
帰りのためにわたしも
3箇所ほどテープをつけた。
3回目の渡渉。
ここは流れも速く、水量も多い。
トラテープが張られていた。
矢留女子は泣き言も言わず
がんがん渡る。
だいぶ、三界山が近いてきた。
釈迦懺悔で見たときはだいぶ遠くに
見えてくじけそうだった。
あとからそう言ったら
ほかのメンバーも同意見だったようだ。
オオバキスミレ。
登山口付近にはフイリミヤマスミレも
咲いていた。
ムラサキヤシオが鮮やかだ。
樹木も低くなり、
ようやく焼石岳が見えてきた。
あれま、遠いなあ。
きょうは下山もおなじくらい時間が
かかるだろうから、
そして渡渉も水量が増えるだろうから
山頂につかなくても12時で下山すると
メンバーに伝える。
焼石沼到着〜。
沼もだいぶ雪の下。
時間があれば、沼のほとりまで行きたかったが
山頂到着を最優先することに。
10分ほど小休止。
沼から
1時間もあれば山頂に到着できるだろう。
ハクサンチドリはまだ仕込み中。
シナノキンバイもまだ。
登山道はミヤマキンバイに
黄色く縁取られている。
こちらの山腹には
一面をシラネアオイが覆っていた。
写真じゃよくわからないが・・・
圧巻だった。
もちろん登山道わきにも
シラネアオイの群落。
ミネザクラも見頃。
奥にあるのは三界山。
途中に立派なクマの落し物もあったが、
賑やかな女子チームの前に
出てくるクマもいないだろう。
フデリンドウ?
ミヤマリンドウ?
11時20分、分岐。
あと一息で山頂だ。
この先は、大きな岩が累々と
積み重なった道となる。
チングルマが1箇所、咲いていた。
ユキワリコザクラも、一株。
あんなに遠かった焼石岳の直下である。
きょうは岩手側の山開き。
山頂にはちらほらと人影が見える。
東成瀬コースは静かなもので
我々のほか、あまりいない。
12時ジャスト、山頂!
予定通り到着できて
みなさんこの笑顔。
360度の展望を楽しみ
お昼を楽しんで
30分ほど休憩し、下山とする。
姥石平は雪も消えていて
チングルマなどが咲き始めているとのこと。
まだ早いかなあと諦めながら
下山していると!
キヌガサソウがいらっしゃった!
サンカヨウも。
リュウキンカも。
ミズバショウの
可愛いサイズの子も。
午後の気温に
雪はやわらかくなりステップが
切りやすくなっていた。
案の定、沢は増水。
流れも速い。
まあ転んでもあとは帰るだけだし
怪我もしないだろうと言い合って
渡っていく。
ちぇ、ちぇるさんたら豪快。
午後の森はまた美しく
静かでよい1日。
締めくくりはなぜか、
花の子ルンルンを合唱しての
帰路となった。
]]>
昨年に引き続き、遊学舎さん主催で
登山塾の講師を致します!
6月11日火曜日、
6月18日火曜日、
6月25日火曜日の
いずれも19時〜20時30分に開催。
講座は一回500円とお徳です。
昨年との違いは、ゲスト講師による
さらに深いお話が聴けるところ!
2週目の「滑落からの生還」は
ゲスト講師に医師の橋爪先生を
お招きしております。
残雪期の北アルプスで滑落し、間一髪で
滑落停止し、その後ヘリで収容された
体験をご本人から聞くことができます。
間一髪での停止!というのも
200メートルにも及ぶ滑落中に
諦めずにできる限りの対策をとったために
起こった奇跡のような停止です。
そこで止まらなかったら
その先は、滝でしたから。
橋爪先生が生還した理由とは?
生死を分けた偶然と、
知識をフルに生かした必然を
手に汗握って、お聞きください。
3週目のゲスト講師は
田中誠さん。
森吉山の花図鑑の著者であり
山菜アドバイザー、きのこアドバイザー。
わたしのブログによく登場する
変わり者のT中師匠です。
花図鑑を出版しながらナンですが
根っからの地質屋さんです。
森吉山のなりたちの、スケールが
大きすぎるお話は必聴です。
はるか大昔の森吉山はどんな姿だったのか、
また、森吉一帯はどんなふうにして
できたのか。ロマンあふれ熱気ムンムンの、
森吉山のヤンチャな時代を知れば
登り慣れたあの山に
また違う目線で登りたくなります。
そんなヤンチャすぎる森吉の過去と、
今の森吉がもたらす恵みについても。
山に入ったらのお楽しみを
山菜・きのこアドバイザー目線で
お話していただきます。
どうぞ!乞うご期待を!
そしてぜひぜひ、お越しくださいませ!
ブナの新緑にどっぷりと
シラネアオイにもまだ
咲きはじめたシラネアオイ。
音動岳の群落はまだまだ早いようで
20日前後のよう。
こちらの正面玄関サイトに、フェイスブックページを
設置してみました。
個人アカウントをそのまま表示できるかと思ったら
アカウントページではサイトへの設置ができないようで
それで作ってみたページです。
ブログに書かないような情報、
たとえば今、タケノコラーメン食べてるとか
ユキツバキが咲き始めたよ、とか
湯ノ岱でクマ遭遇なう、的な断片的な
記事をアップしたり、
今後稼働予定のガイド企画のお知らせなど
していきたいと思います。
よろしければ、ぜひいらしてくださいね。
追伸:名称が「test」なのは、試しに作ったら
なかなか名称変更がスムーズにいかないためです。。。
時間がかかるようです。
]]>
宮城県の鬼首にある須金岳へ
大森平から登ってきました!
もう太平洋まで見渡せまして、
素晴らしい山行。
途中の夏道はイワウチワが最盛期。
ずっと続くイワウチワ街道は圧巻でした。
そんなお花に励まされてたどり着くのは
山頂へは夏道がないので
残雪期の今が登るチャンス。
詳細は後日こちらのサイトでアップします!
]]>
横手市平鹿の金峰山へ
金峰山はぶなの極相林の林床に
山頂の神社に
日曜日、かねてから行きたかった
あまりテレビは観ないので、芸人には疎いのだが
奥羽の貴婦人と、勝手に命名しているが
羽後朝日岳はそんな気品を感じさせる。
そんな羽後朝日岳に5年ぶりに
行ってきた。
惚れた山にはひとりで登りたい。
たまたま天気も上々だったので
沢尻までのつもりが、
誘われるがままに登ってきた。
今年は雪が少ないかと思ったら
思ったよりもちゃんとありました。
おかげで、楽に羽後朝日へ行くことができた。
ところでブログサイトを移転中です。
新しいフォームのほうもどうぞよろしくお願いいたします。
]]>
昨日の神室山パノラマ尾根歩きとは打って変わって
本日は秋田市郊外の里山、筑紫森で
若人たちと野点をしてきた。
筑紫森は標高392メートル。信仰の山としても
親しまれ、また山頂付近に露出する岩脈は
国の天然記念物にも指定されている。
ところがこの山、里山にありがちなのだが
山頂直下がやったらと急登。
岩登りめいた登山道となり思いのほか
充実感がある山歩きができるのだ。
10時30分すぎ、11時近い時分から登山口スタート。
一緒に登るのは秋田公立美大の登山サークルの
若者たち4人。
登山口からのなだらかな道ぞいには
アブラチャンが明るい黄緑色の花をつけ、
足元にはカタクリが咲いたばかり。
スミレサイシンも日当たりのいい場所でほころんでいる。
ところで、スミレサイシンのサイシンは
細辛と書き、名前の由来は
ウスバサイシンの葉っぱに似た葉っぱだから。
サイシンは漢方でも使われる鎮痛剤や
鎮咳剤の薬になるそうだ。
辛の字があるように、ウスバサイシンの
根っこは辛いらしい。
登山口からしばらくはなだらかで、
これぞ里山歩きのまったり感、なのだが
5合目を過ぎると、一転して岩の急登に。
バランス感覚が試される。
やがて、天狗の油こぼし。
なだらかな登山道だが、岩の片側は切れ落ちていて
緊張を要する。
筑紫森の山腹には三十三観音が祀られているが、
このスリリングな柱状節理の岩場の登山道にも
一体、いらっしゃった。
階段のような岩脈をひと登りすれば
山頂だ。
山頂からは太平山が展望できる。
さて、山頂は狭いので記念写真を撮ったら
その先へと降りていく。
下りた先にはイワウチワの群落地。
あいにくまだ蕾ばかりで、咲いている花は
ちらほらとまばらにあるだけ。
こちらのコース、かなりの急斜面なので
下りていくには十分に注意を。
イワナシもまだほとんどが
蕾だった。
花の群落地を抜けた先には
岩頭があり、展望が開ける。眼下には
青緑色に岩見ダムが景色のポイントになっている。
本日のお昼。
野点をするし、春山だし、ちょっと季節感を
醸してみた。って、スーパーの弁当だけど。
食事のあとは野点を。
お茶は封を切りたての小山園の小倉山。
さすがに開けたては風味が格別〜。
野点の場所だが、結構な痩せ尾根。
両脇は切れ落ちているので
道具を転がさないように
そしてじぶんも転げ落ちないように
気をつかう。。。
ここまでのルートがかなり険しい下り道なので
たぶん、誰も来ないと見越しての
店開きです。
まさかあの道を下って、お茶立ててる人がいるなんて。
一服したあとは、山頂には戻らずに巻き道を
さらに急傾斜を下っていく。
ハングした岩の下には三十三観音が祀られている。
むかしはここにもクライマーがいたようだが
今は使用禁止。
岩場を抜けて下山へ。
筑紫森はルートがいくつかあるので
環状ルートや8の字ルートが取れる。
シュンラン。
一株だけ咲いていた。
あと数日でこの山の花はいっせいに
ほころぶんだろうな。・・・平日が見頃っぽい。
道路脇のてるてる坊主のようなフキノトウ。
]]>
こんどの山行の下見にと、神室山の役内口へ。
下見というかホンネは、天気もいいので
爽快な尾根歩きがしたかったのだ。
ところが、登山口までの林道歩きが
思いの外、難儀で難儀で行きで1時間半も
かかってしまい、結局到達できたのは
パノラマコースの第一ピークまで。
ほんとうに、下見だけの山行になってしまったが
まあ、誰もいないコースをのんびり登れたので
それなりに満足である。
ーーーーぐだぐだのコースタイムーーーーーーー
7:30 林道入口
9:00 役内口
10:30 いっぷく平
11:25 P831
12:40 第一ピーク 1040m
14:30 登山口
15:30 林道始点
神室山は神室連峰の主峰で標高1365m。
秋田からは役内口からふたつのコースがある。
沢沿いを行く西ノ又コースと
尾根道を行くパノラマコース。
きょうはパノラマコースの残雪期の様子を
昼ぐらいをリミットに歩いてみる。
登山口までのアプローチは
雪がなければ林道を行くのだが、
冬季は除雪されていない。
途中までならもう通れるかなと
淡い期待があったのだが、
林業の作業道があるだけで
クルマを置けるスペースはなかった。
なので、林道の始点でクルマを停めることに。
近所の人に許可を取りたく、
朝7時なので、家の人が起きていそうな
お宅に断りを。快く了解をいただけたので
安心して出発する。
林道をてくてくと。
1時間ぐらいで登山口かなと考えたが、
途中でワカンを履いたり、ずぼっとハマったりで
行きで1時間半かかることに。
20分ほどで神室山方面への大鳥居に到着。
この先はワカンを装着。
道路の水たまりは凍っていたが
雪は締まっていなくて腐れぎみ。
雪はほぼ繋がって、9時登山口到着。
いやー長かった!心折れそうに。
来る予定のあるひとはズボる雪と
遠い道のりに覚悟が必要だ。
夏道はほとんど雪の下。
沢を渡渉するから、雪の季節なら
沢の手前から尾根に取り付く方がいい。
取り付きからいきなり急登だ。
200メートルほどこんな調子で登り、
ややゆるくなって、しばらく登れば
標高750mあたりで前神室山の主稜線にあがる。
雪は急登の途中でまだらになり、
ワカンを脱いだ。
イワウチワはまだ早いようでまだ蕾ばかり。
杉林の中を歩いているあいだは景色も単調で、
斜度もきつく、秋田弁で言うところの
「じゅんぼが」してきたが
やがて杉林を抜けると空も明るくなり
気持ちも前向きに。
稜線上の雪庇。
先週、里でもまさかの4月の降雪があったが
山もだいぶ降ったようでその雪が
腐れ気味でとっても歩きにくい。
ねこモフヤナギ。
こんな痩せた尾根にも、立派なブナの木が
そびえている。
ブナの新芽はまだ赤茶のサヤの中。
10:30、いっぷく平。ここで標高700m。
急登もひと段落してしばらく平坦な尾根となる。
とはいえ、木の根に雪が薄く積もっていて
不用意に足をおけば滑って、とても歩きにくい。
コゲラの襲撃跡か。
前神室山の主稜線が見えてきた。
主稜線ではマンサクが咲いていた。
ようやく、春。
主稜線からは雪がまだふんだんに。
腐れ雪ではあるが、足の沈み込みが一定なので
ツボ足でもあまり苦にならなかった。
それなりに標高もあがってきて
展望も楽しくなってくる。
見えるはいつかは歩きたい高松〜虎毛の縦走路。
長いし結構なアップダウン。
ひとまず831ピークをめざそう。
さすがにあんな長いアプローチでは
入山者はおらず、かろうじて昨日かおとといの
ワカントレースがあっただけ。
そしてこの先は、うさぎのトレースがあるばかり。
11:25、P831。
気持ち良さそうなピークだが、
雪庇の状態がよくわからないので
木のあたりまで行って、展望を楽しむ。
今日のタイムリミットは12時まで。
まだ30分あるのでせめてキリのいい1000mまで
行くことにした。
雪庇のウネリが迫力。
なるべく樹林側を登っていく。
雪はときどきズボッとなるが
真っ白な尾根を青空に向かって登るのは
とても気持ちがいい。
ずぼっ。
リミットの12時だが、
なんだか半端な標高と場所。
昼ごはんタイムを削ってもう少し行くか。
伸びるトレースはうさぎのもの。
ブナの幹にはあちこちにクマの爪痕がある。
ときおりカモシカのトレースも交差する。
今日の目当ては、鳥海山の展望。
だが、思いのほか雲が多く
裾野だけチラ見。
手前は水晶森だと思う。あの稜線からも
前神室山を経て神室山に繋がる登山道がある。
標高1000mを過ぎ、
こんどこそあのピークで終わりにしよう。
12:40、第一ピーク到着。
この先、第二、第三と小ピークがあるが
きょうはここまで。
第二ピーク方向。
雪庇崩壊の造形が迫力〜。
奥には神室山の前衛峰かな。別世界のように真っ白。
さて、行動食で一休みしたら帰るとするか。
一人歩きは好きなのだが、
登りモードは楽しく前向きなのに、
一転して下山モードになったとたん、
なぜかわたしは不安になるのだ。
ふしぎ。
枯れ木に一直線に並ぶ、コゲラの類
捕食跡。
下山は滑るので気を遣う。
むかし、この下山で転んで膝を捻挫し
完治するまで1年以上かかったっけ。
念の為ロープを持ってきていたがまあ大丈夫だった。
先週の真昼岳の大浅沢新道にくらべたら。。。
イワウチワ。この1週間で咲き始めそう。
14時30分、林道に到着。
林道歩きが長くてつらい。
振り返ると、今日の到達点が見える。
あれくらいしか登れなかったのか〜。
山歩きよりも林道歩きが歩きにくく
ほんとうに「じゅんぼが」した。
15:30、クルマに到着。
神室連峰がきれいに見えていた。
]]>
週末、風邪をひいてしまい寝て過ごしたが
山女たるもの、何かしらのピークを
踏まずに週は越せない。
で、大森山動物園にやってきた。
駐車場から、ふつーに景色として在るラクダの
堂々たる異質感に、驚きつつも
きょうは動物を見にきたのではなく。
ここだ。
大森山のピークにはこんなシュールな景観が
整備されてある。
目当てはこれ。高さ150センチはあろうか。
訪れる人に見せるための建造物ではないことは
この石垣の高さがもたらす隔離感で
察することができる。
だが、クライマーは登る。
三角点。
そう、ここは大森山の一等三角点があるのだ。
一等三角点らしく360度ぐるりと
視界良好で遮るものがない一等地。
遠く男鹿半島、鳥海山、太平山、雄物川が
展望でき、山座同定に時間を忘れる。
そして、
こんな立地を狙うのは、国土地理院のみならず
各テレビ局の電波塔にとっても
一等地だ。各社の電波塔が林立する。
それにしてもここまで厳重な
一等三角点は初めてだ。
山の中で見る一等三角点は、
認識のない人などは、マグカップを
置いてみたり、タオルを干したりと
ときおりそれは手頃な台座にされがち。
そうそう、山形県の高館山。
ここにある三角点はマンホールの蓋に
守られて地中に埋められていたっけ。
国土地理院は一等三角点を守るとき
地中に埋めて蓋をしてしまうか、
地上に厳重な城壁を築きかさ上げし、
世俗の目と手とマグカップから隔離して
しまうかの対策を取るようだ。
おもしろい。
よく手入れされた敷地内には、あちこちに
公園があった。
あのUFOのようなオレンジいろのベンチ。
なつかしい。一昔前、
そう昭和時代、あちこちの公園で見かけたっけ。
そういえばこの平成の時代の地デジ化で
あの背後にそびえる、オレンジ色の
電波塔群も遺物になりつつあるのか。
時代はあとひと月足らずで令和になる。
季節もあと数日でぐっと春になる。
見晴らしのいい一等三角点の地ではからずも
諸行無常を垣間見るのだった。
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先週、エフエム秋田のlunch time stepsの
収録をしてまいりました〜。
放送は4月の第1週か第2週の月曜日
午前11時30分〜50分の間になります。
放送日、年度替りの手帳のどさくさで
メモを紛失してしまい、4月上旬の月曜日としか
記憶になく。。。。
今回は春の里山の楽しみ方について
15分間、紹介させていただきました。
お時間、ご都合のつく方
聴いていただけましたらうれしいです。
4月の里山の楽しみといいましたらもう
スプリングエフェメラルとの逢瀬。
無彩色の冬の底に封印されてきた雪国の色彩が
いっせいに解き放たれたかのような
可憐な花々にほのぼの〜と癒される時期。
スプリングエフェメラルというのは訳せば
春の儚いもの。春の妖精、なんて解釈されます。
儚い、と言われるゆえんは
雪解け間もないわずかな期間に
わっと花を咲かせて結実し、
世の中が春から夏へと生命の活動を
加速させる頃には
もう地上から姿を消してしまうため。
なにもそんな忙しく咲き急がなくてもと
のんびりと春を楽しみたいわれわれ的には
思うわけだが彼らには
うかうかしてられない事情がある。
スプリングエフェメラルの生育する場所は
主に落葉広葉樹林の林床。
春まだ早い時期ならば、頭上の木々の枝に
葉っぱはないが、春の陽気が続けば
あっというまに木々の新芽が芽吹いて
地上に届く日光が大幅に減少してしまう。
スプリングエフェメラルたちは
この日光が地表に届くわずかな期間に合わせて
地表でできる大仕事を終わらせるという
ライフサイクルなのだ。
代表的なのがまずはカタクリ。
カタクリは一年目は糸のような葉っぱを伸ばし
2年目から7、8年目までは
葉っぱ一枚を地表に広げて養分を
地下茎に蓄える。
十分に養分が蓄えられたらもう一枚
葉っぱを出し、花を咲かせる。
写真はその7、8年の時間を経てようやく
地表に送り出された大事な蕾だ。
片栗粉の原料だったこともあり、食べられるが
そんなけなげなライフサイクルを知ってしまうと
さすがに人として食べるのは躊躇われる。
ちなみに、おひたしにすると甘い。
って、食べてるのかい!
カタクリはピンクが主流だが
たまーにこんな白花も。かなりレア。
こちらはショウジョウバカマ。
ロゼット状の葉っぱの中心から長い茎が立ち上がり
華やかなピンク色の花が咲く。
ショウジョウバカマもたまーに
こんな白花を咲かせる。
こちらはフクジュソウ。
この花、太陽の光で開閉する。
花びらが全開だと、ぴかーっと日光を反射して
眩しいくらいだ。
こうやって日光を花の中心に集めて
虫を誘うのだ。夏には地上部分は枯れてしまう。
キンポウゲ科らしく有毒。
こちらはイワウチワ。
可憐な色と姿でファンが多い。
日当たりのいい尾根に群落を作っている。
群落の様子。
キクザキイチゲ。
よく似た花にアズマイチゲもある。
キクザキイチゲは白もあって
割と道路脇にフラワーポットを作っていたりする。
エンゴサクの仲間たちも。
ミチノクエンゴサクとかオトメエンゴサク、
エゾエンゴサクなどなど。
これもそうかな。
ミスミソウ。雪割草とも。
園芸種でも様々な種類があるが
野生でも白やピンク、紫など華やか。
ただし、盗掘が多いので
咲いている場所などはあまり公表しない傾向。
ミスミソウは可憐な花に目がいくが
その特徴はこの葉っぱ。
名前のミスミソウは漢字では三角草とかき、
この葉っぱの形に由来する。また、
別名をスハマソウと言い、葉っぱの形が
洲が入り組んでいる浜辺に似ていることに由来。
家紋や染色の意匠にもなって
昔からめでたいシンボルだった。
昔の人は、可憐な花よりもこっちの
葉っぱに着目しているのが興味深い。
そしてこちらはセリバオウレン。
雪融けのつかの間しか見られないうえ、
小さい花なので、注意していないと
あっても気づかないかも。
まさに春の妖精だ。
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栗駒山といえば秋田県民にとっては、須川温泉を起点とし
須川コースを登るのが最もポピュラーな登り方。
コース途中には湿原もあるし、何より昭和湖があるので
景観的にも飽きない秀逸なコース。
今シーズンも須川温泉までの国道342号線の除雪が
着々と進んでいて、来たるシーズンが待ち遠しい。
ところがこのコース、今シーズンはどうやら
通行止めになってしまうらしい。
3月14日、栗駒山火山防災協議会から昭和湖付近で高濃度の
硫化水素が観測されたとの発表があった。
当分のあいだは、須川コースは通行止めの措置がとられ
代わりに産沼コースなど、これまでマイナーだったコースに
迂回する対策を検討しているらしい。
須川温泉を訪れるとむっと立ち込める硫黄臭。
須川コースを登っていても、地獄谷という立ち入り規制が
なされている谷の横を、硫黄臭とともに登っていく。
やがて、
白濁したエメラルドグリーンの昭和湖に至るのだ。
この一帯が今回の規制の区間。
硫化水素というのは非常に毒性が強く、
基準値は10ppmとされている。これは悪臭を
強く感じる程度の濃度。今回観測された値はその20倍の
200ppmを超えるとのこと。
200ppmになると悪臭によって鼻が麻痺し臭いを感じなくなる。
300ppmで亜急性中毒、つまり意識を失う。
700〜800ppmで臭気を感じず意識不明に。30分で死の危険。
1000〜2000ppmで失神、痙攣、呼吸停止で死に至る。
硫化水素といえば泥湯温泉で痛ましい事故があった。
高濃度になると自覚がないまま危険地帯に踏み込むから
救助に訪れる人まで危険にさらしてしまう。
規制中はくれぐれも、好奇心の発露は慎みたい。
ちょうど昭和湖には待望の
トイレもできて、ハイカーには嬉しい環境が
整ったところではある。
さて、おそらく迂回コースとして脚光をあびるのが
産沼コースだろう。
秣からの縦走コースも捨てがたいが、
まあ、普通はサクッと産沼だ。
須川コースから沢を渡渉して入っていくと
間も無くこんな小粒な湿原が出迎える。
須川コースほどのハデさはないが、ところどころに
小さな沼があってささやかながらも心が弾む。
産沼から数年前は通行止めになっていたので
行けるかわからないが、避難小屋方面へ行く途中
ヒナザクラの群生地がある。
森のなかにぽっかりと現れる湿原で見応えがある。
今まであまりこのコースに向かう人がいなかったので
静かで素朴な雰囲気が良かった。
須川コースほど、大人数がどやどやと
歩けるような裸地が少ないので、
産沼コースを歩くならば、足元には十分に気を配って
この愛らしい景観を大事に登ってほしいと願う。
]]>
真昼岳にでも行こうかと調べると
どうやら最近、赤倉コースのほかに新しく
登山道が整備されたようなので使ってみることにした。
場所は、女神山登山道のある善知鳥(うとう)口の北側付近。
大浅沢に落ちる尾根にあるようだ。
ーーーコースタイムーーーー
7:37 林道除雪終了点
7:54 新登山道取り付き
9:23 標高672m・赤倉コースと合流
10:55 ヤセツル手前(本日はここまで)
14:30 駐車場(途中、休憩しつつ)
ーーーーーーーーーーーーー
登山口の約500m手前まで入ることができた。
脇に除雪のためのスペースがあったので駐車。
新登山道は女神山登山口付近である。
女神山へは大浅沢を越えて向沢沿いを
進んでいくが、真昼岳への新道は
大浅沢沿いをそのまま進む。
7時37分、出発。
ここから数百メートルほどだ。
林道の水たまりにはアカガエルの
卵があちこちに。踏まないように。
大浅沢を渡った向こうが
女神山への登山口方向。今日はこれを
通り過ぎてもうしばらく大浅沢沿いを行く。
大浅沢への枝沢を渡渉してすぐの尾根が
新道になる。
7時54分。新しいテープとトラロープ。
結構な急登だ。
取り付きから、
大浅沢の上流方向を見れば真昼岳が
ちょうど真っ正面だ。
落ち葉の堆積した登山道は滑りやすく、
そのうえ勾配が急なので神経を使う。
トラロープの張られた横の尾根をみると
しっかりとした踏み跡があって
むしろこちらのほうが、
周りの木を手掛かりに使えるので安全かもしれない。
取り付きから標高差180mほどは
ずっと急勾配だが、特にこの最初がきつい。
トラロープはあるのだが、
劣化したらとても危険なのでなるべくなら
脇の木を掴む。ただしこの斜面、
手掛かりになる木が疎らだ。
登山靴で登るには滑るし手掛かりは少ないしで
山慣れない人には厳しいと思う。
久々にわたしもかなり緊張して登った。
登山道脇には熊のクライミング跡。
なぜこの木に登ったんだろう。
急登らしく赤松の多い尾根だ。
松枯れがところどころに見られる。
今年初のマンサク。
途中にはキブシもそろそろ咲きそうだった。
斜度はだいぶ緩んだが
ときどきこんな楽しい痩せ尾根になる。
標高が上がると徐々に雪が出てきた。
密生したブナの木にクマのクライミング跡。
こんな細いブナにどうやって登ったんだろう。
どう考えてもチムニーで登ったとしか
思えない爪痕である。
クマの神ムーブ、見てみたい。
標高400mを過ぎたあたりだろうか、
登山道は尾根すじにまっすぐだが
山腹を巻き道がある。
こんな巻き道はこの先にもあった。
この新登山道、わりと踏み込まれているようだし
昔は何かの作業道なんかで
使われていたのかもしれない。
ブナが多くなってくる。
ブナは二次林のようで、さきほどの
巻き道や使い込まれた道といい、
古くから人が入っていたのだろう。
新登山道にはピンクテープが
随所に付けられている。
赤倉コースとの合流点となる尾根が
見えてきた。
赤倉コースのある尾根に乗る。
しばらくは緩斜面となる。
テープは付いているが
下り口が不安なら、この尾根との合流点に
目印をつけておくと積雪期は安心。
ゆるい小ピークを過ぎると杉の木が出てくる。
杉の木の下で小休止。
そして天気は吹雪に。視界も悪いだろうし
ヤセツル越えは厳しいかなと
すでに山頂あきらめモードに。
標高700mを過ぎると気温も低く
ブナには霧氷がついていた。
霧氷に縁取られた森は
吹雪とガスで幻想的である。
シュカブラ。
雪は固く締まっているが
ギリなんとかキックステップで
登って行けた。
ヤセツル手前のピーク865。
視界悪し。天気が良ければ目の前には
真昼岳があるのだが。
ピークから雪庇に気をつけて
ヤセツルを覗く。が、ガスで閉ざされがち。
ヤセツル通過は厳しいが
手前まで見に行こうとアイゼンを装着。
ヤセツルの手前。
雪は締まっているので条件はいいのだが
吹雪とガスで視界が悪い。
天気も悪くなる一方なのでやっぱり
ここで引き返す。
しかも私はもう春だしと冬用ウエアじゃなく
レインウエアだ。
冬はレインウエアでもいいかもと
考えていたが、今日みたいに吹雪いて気温が下がると
生地はバリバリになるし何より寒いしで
あまり人には勧められないなと実感する。
気温が高ければあの雪庇が怖いなあ。
ここで撤収する。
下山では、新登山道は随所にピンクテープが
付いているが、赤倉コースと合流すると
こうした目印は疎らになる。
このルート、のっぺりとした尾根なので迷いやすい。
ちゃんとコンパスをセットしてルートファインディングを。
吹雪のなか、さきほど休んだ杉の木まで戻る。
ツエルトを張って、ランチタイムに。
この短時間で5センチ以上雪が積もった。
もちろん1時間前のトレースは
跡形もない。
真冬のようだ。
登りでは落ち葉の急斜面だったが
下山時には積雪で真っ白に。
急斜面の落ち葉の上に積もった雪で、とても
まともに下山できる状態ではない。
ロープを出してぐんぐん下りた。
トラロープもあるのだが、劣化したところへ
全体重かけている最中に、万が一切断したら、
この痩せ尾根の急斜面、相当な怪我を負うことになる。
どうしてもトラロープにすがるときは
そうしたリスクも勘定に入れないと怖い。
この登山道を使うときは
ロープを持つことをお勧めする。
7ミリ以上で20mほどをダブルで使うなら
さほど荷物にもならないかと思う。
]]>クマゲラは日本最大のキツツキの
仲間で国の天然記念物。
本州では生息域はブナの森に限られ
東北のごく一部でしか確認されていない。
(画像提供はT中さん:森吉のクマゲラ)
カラスほどの大きさで、頭が赤い。
メスはもう少し頭の赤が小さい。
主に幹の間にいるアリを食べる。
だから虫がいるような
朽ちかけた大木がある、ブナの極相林が
彼らの住処だ。
巣穴は子育て用のほか、いくつかの寝床用を
縄張り内に持つそうだ。
先月乳頭山でそのクマゲラのものらしき
巣穴跡を見つけた。
山の中になんで電柱があるんだろうと
思ったら、それはやたらまっすぐな
ブナの木だった。巣穴はそこにあった。
ごく最近、付近の大木が倒れたらしく
この電柱ブナの周りは、広い空間ができていて
すっきりと見晴らしがいい。
しかも電柱ブナは南にやや傾斜している。
これはクマゲラ目線では高級住宅ではないか。
季節はぼちぼち春。そろそろクマゲラが
求愛やらで忙しくなるころだし
ひょっとしたら、目撃できるのではないかなと、
雪深い乳頭温泉郷をスノーシューで出発した。
孫六温泉から先の急登。
今年は雪がとっても少ない。
急登を登り切ればしばらくは
ゆるやかなブナの尾根。
このブナの尾根を歩いていたら
クマゲラらしき立派なドラミングが響いてきた。
音の主はあちらの尾根にいるらしい。
縄張りを主張しているのか。
前回見た巣跡を見上げる。
ズームレンズがなくてこれで精一杯。
画像ではわかりにくいが巣の形は
楕円形である。しかもさほど古くもない。
森を散策していると
古木をほじくった跡があり
このような派手なほじくり方をするのは
だいたいクマゲラの可能性が高い。
新しい食餌跡だと、こんな木の周りには
大工でもいたのかと思うくらい
たいそうな木っ端が散らかっているのだ。
律儀なほどにまん丸な穴は
アオゲラとかだろうか。
クマゲラとちがい、きっちりとした円である。
クマゲラを探してウロウロしていたら
頭上にクマの食餌跡が。
昨秋のものだろう。
登山道から50メートルも離れていない。
ここから登山者を眺めながら
ブナの実を頬張っていたのかもしれない。
]]>南郷温泉共林荘から登ってきた。
登山ガイド検定も全て終了し、合否がわかるのは
3月下旬。ようやく山登りが再開できる。
ーーーーコースタイムーーーーーー
8:30 共林荘
9:00 標高280mにある神社
9:27 林道
10:42 八合目お隣堂
11:00 金峰山神社
11:02 三角点
11:37 下山開始
13:30 共林荘 到着
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
南郷岳は山内村の南部にある三角形の山。
標高680m。古くからの信仰の里山で
山頂には金峰山神社があり、
昭和30年までは女人禁制で
女性は八合目のお隣堂までしか
登ることが許されなかった。
わたしが良く登る地元の金峰山も
山頂に蔵王権現を祀る神社があり、
やはりかつては女人禁制だったはず。
そして同じくユキツバキが林床に見られる。
8:30 本日は南郷温泉共林荘から。
夏道はこの脇から林道を入っていけるのだが
除雪がなされていないので
温泉施設の駐車場に車を置かせてもらう。
フロントに断りを入れる。
あまりこういう登山者はいないのか
フロントの女性は無愛想だ。
共林荘の脇には、鳥居の横から林道が伸びる。
途中で除雪はないが、この林道、
登山口まで続くようなので
ルートファインディングがかなりラク。
雪は締まっていてツボ足でも行けそうだが
ところどころでズボっとなる。
足回りはワカン。
実は林道は地形図に記されていない。
本日の登山計画段階では、共林荘から先は尾根を辿って
ルートファインディングする予定だったが、
楽だったので林道をたどってピークを
巻いてゆるやかに登っていく。
280m標高のあたりにある神社。
こちらも地形図には記載がない。
お参りを。
神社の少し先には小さな祠がある。
雑木林の向こうには目指す南郷岳。
P322も予定では踏んでいくつもりが
そのピークを巻いて林道が続く。
見上げるとなにやら建造物が322付近にある。
またもや神社かと思ったが
どうやら東屋か何かのようだ。
P322を巻いていくと手前にまた建物と
奥にもあずま家。
さらに奥には林道南郷線が見えてきた。
木の根元には地面が覗いていて
春めいている。
9:27 南郷線と合流。
手前に大木があり御大典記念と手前の
石碑に掘られている。
林道南郷線を横切って
ここから先は夏道があるものの雪の下なので
ルートファインディング。
南郷岳から北に伸びる枝尾根に入ると
保安林の看板があった。
林道があるのだろうか?
標高430M付近から南郷岳。
あと250Mの登りだ。
赤松の混じる尾根を詰めていくと
途中で下山してくる男性とすれ違う。
地元の人なのか軽装だ。
山頂の神社付近で熊の足跡らしきものが
あったから、気をつけてと言われる。
もう冬眠から目覚めるのかと、
念の為熊鈴を取り出した。
南郷岳から落ちる尾根上は
東斜面がブナ林で、西斜面がカラマツ林。
10:41お隣堂が見えてきた。
お隣堂から山内村が見渡せる。
視界が澄んでいれば岩手山まで
見えそう。
山頂直下は急登だ。
50mほどの標高差。
斜度が緩んで山頂まであとわずか。
金峰山神社が見えてきた。
10:59金峰山神社。
熊の足跡を探したが、まわりには
うさぎやカモシカの足跡ばかりだった。
神社の裏へまわる。
遠く真昼岳、うっすらと和賀岳。
手前には登山口となった共林荘の
緑色の建物がよく見えた。
三角点のあるあたりは
雪庇ができている。
なので標高は680メートルだが
実際685mぐらいにはなっているんだろう。
山頂は西側が開けていて
鳥海山が空に浮かんでいるように見える。
ブナの木も健在だ。
この吹きさらしに一本立つブナの
安否確認ができて満足だ。
だれもいないので
のんびりと腰を下ろす。
本日の行程は実は
ホワイトアウトナビゲーションを
作成してその試運転。
じゃーん。ホワイトアウトナビ。
いつも現場で地形図にコンパスを当てていたが
事前にこれを作っておくと
ずいぶん楽だということを
先週、登山ガイド検定で知ったので
さっそくやってみたのだ。
詳しくは後日。
風もなくほんと静か。
30分ほど休んで、11時37分、
下山開始。
金峰山は山頂がなだらかで広く、
ブナ林が広がる。
雪が消えればユキツバキが林床で
赤い花を咲かせる。
お隣堂への急降下。
今朝よりも雪がだいぶ緩んで
ざくざくと下山しやすい。てか楽しい!
ホオノキの実がひとつ、
枝から落ちずに頑張っていた。
赤松の尾根を急降下。
ホワイトアウトナビの
バックベアリングで下山するつもりだったが
やっぱり赤テープがあると
楽でいい。
尾根から降りるポイントなどに。
ユキツバキのつややかな葉っぱ。
林道南郷線を越えて、
P322直下まで戻ってきた。
余裕もあるし、あの東家を見てこよう。
東屋はP322のちょい南西手前にある。
雪囲いされ、鍵もかかっていたので
中には入れず。
東家からは南郷岳が展望できる。
13:30、南郷温泉に戻ってきた。
温泉でさっぱりして帰路につく。
フロントの女性はやっぱり無愛想なままだった。
たぶん、登山客だからなどではなく
よそ者だからかもしれない。なので、
もし利用される場合は割り切りましょう。
温泉は硫黄泉とアルカリ性が選べます。
私はこれから東京へ行かねばならず、
硫黄は敬遠し、アルカリ温泉。
お肌すべすべ。
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翌週は登山ガイドステージ?の
ルートガイディング検定を兼ねた養成講座だ。
試験地はここ乳頭山界隈。
なので下見がてら乳頭温泉郷へやってきた。
コンプレッションテスト。
(このやり方は教科書とは違いますが。。。)
ここ最近、気温が緩んだあたりからの
大雪でこの気温。
弱層からあっさりと新雪部分が破断。
分かりやすいほどに雪質は不安定だ。
だが今日のコースは雪庇に気をつければ
雪崩の発生はまず、ないだろう。
乳頭山の雪山コースも夏道とほぼ同じ。
孫六温泉から登山道なのだが
なんと、孫六温泉が今年は冬の営業が
ないようだ。
いつもの駐車スペースもなく
当然、先行者がいなければここから
ラッセルが始まるのだ。
幸い本日は先行者がいるようだ。
孫六温泉の建物、
インドのターバンみがすごい。
孫六温泉からの取り付きは
なかなか急でいつも難儀する。
今日はスノーシューだからまだいいが
スキーの場合はジグを切って地道にいくか
もう少しこの尾根の向こうへ回り込んで
ゆるい斜度を登っていく。
だいたいひざから膝上までのラッセル。
940m小ピークの手前にあるワラワラとした木。
10時過ぎぐらいに小ピークに到着し
先行者の山スキーヤー二人に
追いつく。
ラッセルもすごいのと
滑りも楽しめなさそうなので
きょうはここで帰るとのこと。
ラッセル使わせてもらい
ありがとうございました。
小ピークからの痩せ尾根は
立派な雪庇ができていた。
通り過ぎるときの
衝撃であっけなく雪庇崩壊。
伝播性がかなり。
この先のコルを過ぎ、田代平への登り斜面を
しばらく進んだものの
ラッセルに時間がかかりブナの林を
引き返すことに。
雪が締まったらまた来るか。
途中でルートを外れて見つけた。
画質が良くないが、赤いベレー帽をかぶった
天然記念物のもの。
黒湯温泉が見える。
あちらも冬季休業だ。
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登山ガイド検定の際に、
丹沢で一緒だった検定仲間が持っていた、
カモシカオリジナルのロープバックが
軽いし安いしサイズばっちりだったので
出張で東京に行ったら
絶対、高田馬場のカモシカに行って
買おうと目論んでいた。
猛吹雪のなか、早めに秋田を出発したのも
すべてはカモシカのためだったのだが、
あいにく在庫切れ。
なんということだ。。。
これ。そのロープバック。
ザックに収まりやすそうで狙ってたのだが
残念このうえない。
来月も東京出張があるから
次はちゃんと電話して在庫してもらおう。
手ぶらで秋田に帰るのもやるせないので
で、買ったのがグローブ。
先月、ブラックダイヤモンドの
ソロイストを買ったばっかりである。
が、どう考えても
2月の積雪期の安全管理検定で
この宇宙飛行士なみのグローブで
ツエルトを張れる自信がまるでない。
いや無理だろう。
ミトンよりはマシってレベルだ。
ここ最近、愛用しているのが 防寒テムレス。
里山程度なら、これがすっごく楽で楽で、
先日の雪崩講習会もずっとこれだった。
だが、登山ガイド検定ではさすがに
アウトだろう。
ゴム製じゃあ、いざという時にロープの摩擦に
耐えられないだろうし、
そのリスク管理の甘さで減点されることは
明白である。
ブラックダイヤモンドのアークは
マイナス7度対応。
「操作性に優れていて、アイスクライミングに!」
などのキャッチコピーが添えられていて
それはまさにわたしのニーズである。
いい値段だったが、
登山ガイド検定の神様が
これを激推ししている気がして買ってきた。
サイズはS。若干小さい気もしたが
Mサイズになると今度は大きすぎて
指先が2センチ近く余る感じ。
Sサイズなら、ちょうどビレイ用の
グローブと着けた感じが似ていたので
ロープ操作などにも良さそうだ。
さて、来週末は
積雪期のガイドルーティング養成講座。
宿題の検定山域のガイド資料も
ほぼ完成。
あとは微調整するくらいか。
折りしもガイド協会からは
積雪期の安全管理検定のご案内が届いた。
いよいよ2月は大詰めだ。
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実は先週の週末、一泊二日で
雪崩講習会中級クラスに参加してきた。
昨年も受講したが、今年も参加しさらには!
その翌週、つまりこの土日は
参加してきた。2週連続である。
このクラス3というのは、その前に
雪崩の基礎的な知識を座学で学ぶクラス1と
ビーコンや積雪面観察などフィールドでの実技の
クラス2を受講してやっと受講できる講座。
クラス2までは、ビーコンで埋没者を
捜索する方法を学び、クラス3では
掘り起こした埋没者を搬出するまでの
方法をフィールドで学ぶ。
ビーコンって、持っていれば安心という人も
多いのだが、いざ仲間を捜索し救出するとなると
ある程度、訓練しておかないと
救出できる確率がぐんと下がるのだ。
まず、機種、個体によって結構クセがある。
このクセを把握しておかないと
捜索のときにかなり焦る。
そして救出までの時間は
かつては18分とか15分とか言われていたが
海外の最新の考え方では10分。
埋没から10分で、捜索し掘り出し、
必要な措置を取らなくてはならず、
10分を実現するためには
無駄な時間をばさばさとそぎ落とし
合理的に動く必要があるのだ。
しかもビーコンは、使う人が訓練して
ようやく機能するものと言っていいくらい、
すんなり捜索してくれない。まずそれに
愕然とさせられる。
だから私は毎年最低でも一回は
訓練しとかなきゃなと
雪崩講習会に参加するのだ。
じぶんが受講しても
助かる確率が上がるのは
じぶんと一緒に行く人の方なんだよなと
参加者らと苦笑しながら。。。
会場は山形の最上。さすが雪がたっぷり。
目視で積雪の状況を把握。
弱層テスト。
コンプレッションテストや
ECTテストなど、基本的な方法を。
いまだに円筒を腕で抱えての弱層テストを
見かけるが、今のやり方はこれらに更新されている。
これで、弱層がどこにあるかや
伝播などが把握できる。
あまりやらないが、
とても分かりやすいルッチブロックテスト。
実際にスキーヤーが乗る。
夜は夕食もそこそこに
9時まで搬送の仕方をレクチャー。
そして、その前知識として
南極から帰ったばかりのお医者さんによる、
救命のための基礎知識を。
これを知らないと、せっかく掘り出しても
何をしていいのかわからない。
急斜面での実際の掘り起こし。
ビーコンで示された場所を、
プローブで特定させる。
掘り起こしたあとの引き上げも。
これは3分の1システムでの引き上げ。
チームを組んだり一人ずつだったりと
いろんなシチュエーションで捜索練習をした。
ビーコンの使い方になれるのと
もう一つ、課題だなと思ったのは
「組織的に動く」難しさ。
グループ、あるいは居合わせた他のグループで
組織を組んで捜索するときに、
お互いの信頼関係がないと
なかなかこれができない。
ましてや、練習とはいえ早く埋没者を
探し当てたいモードになると
たいがいの人が他が見えなくなるようだ。
バラバラに捜索したときと
組織的に動いたときでの捜索スピードは
断然、後者が早いということは
先週の岩手での
講習会で実際に試して実感できている。
これを実感した者同士での捜索は
格段にスピードが上がることも実感している。
同時に、これを実感として体験していない人と
チームを組むと、みんな頭では理解するが
いざとなると「俺が俺が」モード。
協力しあっての捜索なはずが、
我先にプローブでヒットさせたいとなって
「ファインサーチ入ります」宣言を
した人を押しのけてプローブを
刺しに来るのには閉口してしまった。。。
バーゲンのおばちゃん状態だ。
いやおっちゃんか。
。。。。言いたいこと、言おうか。
2週連続、雪崩捜索の講習会をして
しみじみ思ったのは
冬山に一緒に入りたくない人って
こういう人だな、というのがわかった。
「俺」しか見えない人とは
冬山は一緒に行きたくないわ。
それと道具を雑に扱う人。
スリング、カラビナ、雪に直置きって
それ確実に無くすから!!!!!
それにビーコンすら、平気で手から離すのには
リスク管理の雑な人だなと、
こういう人とは雪山、怖い。
そしてもう一つ、女の人にとっては
大事なことが、
女は信用されにくい。
これはガイド検定でも女子仲間で話したが
女は信用されにくいから
男以上に頑張らないと、お客さんを
不安にさせるね、ということ。
で、雪崩の現場では
練習でリーダー役をやると、まず
初対面の特にバックカントリー系の方々には
「女かよ」的な空気が流れる。
(そんな人は一部かとは思いますが・・・)
で、組織的な運営が難しくなる。
この場合、逆に彼ら男性には
協力をお願いする形を取るのが
女リーダーのワザのひとつかなと思った。
無理に威厳を保つ必要もないし
力のある男性には協力してもらいたいのが
本音だから、指示するというよりも
お願いする、という姿勢のほうが
絶対、うまくいく。お互いに。
などと取り留めのないことを書きましたが
自身の覚書までに。。。
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ときどき山の先生的なポジションで
山の話をしにいく。
収録とはいえスタジオを使える時間は
限りがあるから
毎回ほぼ一発ドリだ。
毎回、この番組以外でもそうだが
ラジオという媒体は言葉オンリーなので
漢字などビジュアルが必要な言い回しは
避けるなど気遣いが必要だ。
きょうは収録だったのだが
3回目ということもありなんだかいろいろ
ダメ出しされて正直戸惑う。
いやそれ最初に言ってくれよ的な内容だから余計
後出しジャンケン食らったような後味の悪さったらない。
ラジオ番組ってどの程度喋っていのかだの
テンションの加減だのイマイチよくわからないのだ。
第一、素人だものわたしラジオって。
だがな、じぶん人前でのプレゼンは慣れてるから
このコーナーはそういう
ワクなのだと説明してくれりゃあ
それなりにシナリオ完成させる能力ならある。
ある!
あるんだよ。
普段テンション低いし
ほとんど笑いもしない人間だけど
おとなだもの、一応仕事は企画業務だもの
プレゼン時のテンションのスイッチぐらいある。
別の人格なれる。
ようするに、それ求めてたんなら
言ってくれないものなのか最初から。
てっきりパーソナリティの流れに
乗らなきゃならないものだと
ずっと思っていたわ。
それともこれはラジオ界では常識なのか。
けれどそれってどうよ。
放送がの平日の昼前だから仕事中なのだ。
どうしたって番組聴いてじぶんで
どのくらいのテンションがいいかだの
作戦を練る為の情報がないんだもの。
あーだこーだ言われているときは
何言ってんだろ?って思って理解しようと
真剣に聞いていたが
あとからじっくり思い返すとそんな事情で
われ胸糞悪いわ。
はい、今年の目標「汚い言葉を使わない」
早くも崩壊。
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登山ガイドステージ?の取得検定も大詰めだ。
年明け早々の1週目、
知り合いの大先輩から、雪の中を暗くなるまで
ムンター引き下ろし練習に付き合ってもらった。
翌週が試験だというのに
ムンター引き下ろしを甘く見ていた自分に
気づく。われながら愕然としたが
大先輩もかなり愕然としたことだろうと、
すべてが終わった今、懐かしく振り返る。
大先輩からは
とにかく毎日ロープを触っとくようにと
夕暮れの風雪のなか、アドバイスをもらい、
ワラにもすがる思いでロープにすがり
職場にもロープとともに出社して
ロープとともにランチタイムを過ごし
ロープとともに家に帰る、そんなふうにして
試験最後の一週間を過ごしたのだった。
そして、
10、11日、神奈川県の丹沢へ安全管理技術検定を
受けるために前日、車ではるばる秋田から移動。
登山ガイドステージ?取得には
1筆記試験
2無雪期ルートガイディング
3無雪期の安全管理技術検定
4積雪期ルートガイディング
5積雪期安全管理技術検定
6危急時対応技術講習会
以上の6つを合格しなければならない。
で、今回は無雪期の安全管理技術検定だ。
・エイトノットの2種類の結び方
・ボーライン
・ガースヒッチ
などなどの基本の結び方と
・緩斜面でのムンターヒッチを使っての引き下ろし
・危険箇所の横方向への移動のためのロープの張り方と誘導
・樹木を使ってのツエルト設営10分
などの総合的なロープワークと顧客誘導の仕方が
テストされる。
検定前日、有給とって車で丹沢へ秋田から向かう。
平日は日中は高速道路の割引がないので
夜間割引を狙う。
横手から丹沢まで、これで4000円近く浮くのだ。
早朝、3時すぎに家を出る。
そう、この時期は夜間割引もそうなのだが
早く出ないと除雪車が家の前に
堤防のごとき雪の壁を作るのだ。
早朝出発はこれらリスクを回避するためにも
雪国の人間にはメリットが大きい。
出動し始めた除雪車の脇をすり抜けながら
雪煙を上げて高速道路へ。
太平洋側は雪もなく暖かいだろうと思ったら
なんと、雪だ。
サザンカにも雪がかかりなんと雅な
積雪量だろうか。
秋田じゃ大量の雪がユキツバキを押しつぶす。
羽生パーキング。
羽生市の役場の人たちは羽生結弦凱旋パレードに
こぞってやってきたくらいだからと
期待したのだが、そこに羽生結弦要素は皆無だった。
14時過ぎ、拠点となるログキャビンしおやに到着。
すでに大きなザックを背負った人が数人いて
今日まではルートガイディングの検定だったようだ。
ちなみに周辺にコンビニも商店もない。
参加要項に「昼食、行動食を持参」とあるが
真面目に持っていくことを勧める。
どこぞでロープワークの練習でもと
近所をうろつく。ログキャビンしおやから
5分ほどのバス停、つまり
明日の集合場所に程よい木立があったので
私と同じく前泊の女性と一緒に
ここでハーネス装着し
一連の検定項目をコソ練。
ちなみにここは食堂の庭で、断りを入れたら
快く場所を貸してくれた。
ログキャビンしおやの目の前は
川があって河川敷に降りるための斜面と
ガードレールがあるのだが、
翌日は朝からその斜面で最終練習とした。
近所の人たちはそんな怪しい素行の
山屋を見慣れているのか
平常モードで犬を連れて行き交う。
夜は夜で食事のあと、前泊組5人で
10時過ぎまでムンター引き下ろしのシステム構築や
エイトノットなどお互いにチェックしあう。
この場に及んで
え、これじゃダメなのかと焦る人続出。
男子チームは翌日5時からまた練習したという。
検定の模様は公表できないが
今回は30人中女性が6人。
検定は6人ひとチームに検定員がひとりなので
今回は女性のみのチームが1組できた。
そのせいか、検定だというのに
楽しかった。
写真は茶畑。リアル茶畑は初めてなので
ひとりテンション高いわたし。
夜はなんとイノシシのすき焼き!
お肉の盛りっぷりよ。
女子、食べきれなかったら男子に分けて〜
などと言っていたが
その逆だった。
完食で飽き足らず、男子から一皿肉をもらう。
検定は1日で完了したので
翌日は講習。
三分の一引き上げやショートロープなど
丸一日びっちりと小春日和の山の中で
講習を受ける。
楽しい2.5日だった。
ちなみにこちら
カモシカスポーツのオリジナルロープバック。
ちょうどいい大きさと軽さなので
さっそく出張のときにでも
買うつもり。
====登山ガイドステージ?受けてみた:目次====
]]>
10日、11日と丹沢で登山ガイドの検定を終え、
まっすぐ帰るにも土日の晴天。
途中、福島で高速道路を降りて
車中泊し、安達太良山に登ってきた。
インプレッサの車中泊は初。
後部シートを畳んでラゲッジルームを広くすれば
身長163センチの私は足を伸ばせる。
が、寝るまでのんびり酒でも飲もうと
思ったら、天井が低すぎて
テントよりも居住性がよろしくない。
おまけにマイナス8度に冷え込んで
厳冬期のシュラフでも寒くて
夜中に目が覚める。
ダウンを着込んでなんとかしのぐ。
車中泊は道の駅つちゆ。
登山口の安達太良高原スキー場まで
10分ほどの場所だ。
トイレは夜中も暖房で暖かい。
いっそ、トイレで寝たかったくらいだ。
だが、街灯が明るくて
高速を降りずに手前のパーキングエリアで
ねれば良かったかな。
さて、初山域なのでポピュラーコースを。
安達太良高原スキー場から
勢至平を横切って安達太良山へ向かう。
下山はくろがね小屋へ寄り道して
立ち寄り湯で温まってくるつもり。
一泊したかったが、週末は
予約でいっぱいだった。
7時46分、身支度を。
リフトは8時から動くようで
駐車場にはゲレンデ客と登山者が
それぞれの身支度中。
ゲレンデそばには登山口の標柱。
安達太良山について今更説明も必要ないだろう。
標高1700mで百名山に名を連ねる。
智恵子抄の本当の青空がある場所だ。
登山口は、ゲレンデの脇にパトロール小屋があり
その前を過ぎたところ。
入山届もここで受け付けている。
8時9分、j-popがにぎやかなスキー場の
わきの道に入ってスタート。
なだらかな道を20分も歩けば
烏川を橋で渡る。
百名山だけあって、
そしてくろがね小屋の人気もあってか
トレースがすごい。
ふだん、せいぜいタヌキかうさぎの
トレースしかないような冬山あるきなので
今日は山頂でフェスでもあるのかと
本気で勘違いしそうになる。
橋を越えるとようやく
本格的に登りとなる。
勢至平から伸びる広い稜線を登るのだが
登山道は馬車道と何度か交差しながら
高度を上げていく。
馬車道は、急登の山腹に
九十九折りにゆるやかにつけられている。
杉林にもトレースは
立派な登山道となっていて
ルートファインディングの必要もなく
とっても気楽だ。
馬車道と再会する。
斜度がゆるめば
勢至平はすぐだ。
青空が広がるものの、東南方面には
不気味な雲が広がる。
今日の天気は概ね良好の予報だが、
午後から曇りのようだ。
9時27分、勢至平。
前方に見えるのは鉄山。
あの麓にくろがね小屋がある。
一休み。
雪はしまっていて、ツボ足でも
問題ないくらい。
ただ、乾燥した雪は滑りやすく
10本爪アイゼンか
スノースパイクがあればいいかも。
さて、予定ではくろがね小屋経由で
山頂のつもりだったが、
こんな雪山でもクマとの遭遇を
懸念する登山者がいるのは
百名山など人気山域の宿命か。
冬のクマ鈴に辟易していると
どこからか聞こえてくる、金曜日の妻たちの主題歌。。。
スキー場の音楽が風に乗ってきたのかなと
思っているとコワモテのおじさんが
ふぉ〜りんら〜と、
ラジオを響かせて歩いてくる。
クマ寝てるしとうんざりしたところで
ちょうど登山道の分岐があった。
くろがね小屋経由で山頂へ行くコースと
篭山の横を越えて行くコース。
ほとんどの登山者はくろがね小屋経由を
行くようで、
たぶん、真冬にクマの心配をしている人たちは
そっちを行くだろうと
ポピュラーコースをそれる。
目の前に篭山の端正な三角形。
このあたりは松が多い。
ゴヨウマツだろうか?
灌木帯の向こうに
鉄山も見えてきた。
標高が上がると、気温が下がる。
シャクナゲも薄く霧氷がついていた。
霧氷が青空に美しい。
こちらのコースは人と会うことなく
それでもトレースはしっかりついていて
気楽であることに変わりはない。
風が出てきて気温が下がってきた。
山頂部分がガスで見えなくなる。
南にある山とはいえ冬は冬だ。
バラクラバをかぶってグローブも
厚いものに。
鉄山。
11時15分、峰の辻。
ここで他の登山道が交差する。
さっきまでの風は止んで
ふたたび穏やかな天気となる。
一休みしながら
アイゼンを装着する。
凍ってはいないが、締まった雪は
ツボ足ではあるきにくそうだ。
12本爪を持ってきたが
10本でちょうどいいかもしれない。
買ったの忘れてた。
山頂直下。
斜度が増す。
シュカブラが、灌木に育っていた。
あれが乳首だ。
乳首直下の標柱。
となりの鉄山への縦走路と
和尚山への縦走路を示す。
山頂はちょうど三ツ石山のような感じ。
岩の上にある。
12時、山頂。
山頂の標柱。
三角点。1699.7m。
あんなに入山者がいたのだが、
ちょうどタイミングよく山頂は
わたし一人だ。ラッキー。
狭い山頂なのでグループがいたら
退散したくなるところだった。
シュカブラの奥には和尚山。
あちらが鉄山への縦走路。
南方面に磐梯山の三角形と
その右奥の白い稜線は飯豊連峰。
和尚山。
下山はいったん、峰の辻までもどって
矢筈森の山腹をトラバースするトレースを
たどって、くろがね小屋へ降りて行く。
ルートはトレースで明瞭だし
ポールも立ってある。
ただこのポールはただの棒なので
ピンクテープや着色もないので
吹雪けば見えない。
ぐんぐん下って行くとくろがね小屋の
目印が。
12時47分、眼下に目当ての建物が。
おお。
これがあの有名なくろがね小屋。
今年の3月、改修工事が入る予定だったが
一年延期されたとのこと。
温泉、温泉。
中に入ると団体客で賑やか。
あったか〜い。
受け付けは一階の奥のほうへ。
立ち寄り湯は410円と聞いていたが
冬は暖房代が加算されるようで
620円。
なんと、誰もいなかったので
貸切に。贅沢〜。
単純硫黄泉で、冷えた指先まで
じんわりと温まる。
14時すぎ、温まったところで下山へ。
泊まるならグループでくるのが良さそう。
硫黄温泉は体が本当に温まる。
外に出ても
温泉の熱がしばらくホクホクと感じられた。
振り返ると鉄山とくろがね小屋。
くろがね小屋を振り返りながら帰る。
帰り道は広い。
途中、5人ほどのグループと
20人ほどの団体が登ってきた。
小屋泊まりなんだろうなあ。
向こうにカラマツが見えてきて
勢至平に戻ってきた。
分岐と合流。
プチぐるっとコースできあがり。
天気は予報通り曇りに。
午前中は雲のヴェールに包まれていた乳首。
今は露わになっている。
どうも、この名前は表現が際どくなってしまう。。。
15時30分、下山完了。
秋田へ帰りまーす!
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巷でウワサの防寒テムレス。
人によっては最強説も囁かれるし
うちの爺さんも雪寄せのために2、3個持ってる。
その雪国の雪寄せの定番アイテムがいま、
雪山の定番になろうとしている。
しかも安い。
しかもそこらのホームセンターで売っている。
噂の真相を確かめるハードルは
とっても低いので買ってみた。
そしてその威力を試したいと願いつつも
今年は暖冬だ。12月の馬場目岳も
暑いくらいで薄手のグローブすら
脱いだくらいだ。で、
ようやく先日の金峰山で試すことができた。
裏地はこんな起毛。
値段以上でも以下でもないクォリティ。
金峰山の気温はさほど低くはなく
しかも晴天。それでも山頂の450Mでは
冷え込み、下山時には吹雪いてきて
おそらくマイナス4度前後にはなっただろう。
指先もだいぶ凍える。
風がないうちはこのテムレスでも良かったが
さすがに風が出てくると
薄手のゴムごしに冷気が感じられる。
そして手首部分が開いているので
雪や風が入らない工夫が必要だ。
また、作業用のアイテムだけあって
ゴムが滑りにくいよう作られていて
これがいちいち山中でわずらわしい。
とにかくいろいろなものにひっかかる。
カラビナ操作は特にやたらひっかかる。
材質的にロープワークに向かないのは当然だが。
とはいえ、なんだかとっても楽なので
結局山行中はずっと使っていたのも事実だが。
楽な理由は、そこそこ暖かいのに
薄手なので動きやすい点。
シビアな山行には向かないが
里山ハイキング程度なら、ひとつあると
便利かもしれない。
ダサいけど。
で、吹雪いてきて環境が厳しくなってきたので
ブラックダイヤモンドのソロイストに
切り替える。
-9度〜-26度対応。申し分なしのガチ山スペック。
さすがに手を入れた瞬間、風による冷気は遮断され
ちょうど、風のある雪山でツエルトに
潜り込んだときのような感覚である。
ただし、どんなハイスペックなグローブでも
一旦、かじかんだ指先に熱を与えてくれるものではない。
このスペックを生かすには、
かじかんだ指はいったん熱を蘇らせること。
あるいは指先を凍えさせないこと。
そうすれば、熱を逃がすことはないだろう。
さすがはテムレスの10倍以上の価格だけある。
そういう意味ではこちら、
ハンドシューペーター(旧名称:エラス)の未脱脂ウールも同様。
オーバーグローブをつければ
今回の金峰山で試運転した環境においては
ブラックダイヤモンドのソロイストと
同じくらいの暖かさ。
雪山は個々の感覚や状況でかなり条件が異なる。
どれがベストだのどれが最強アイテムとは断定しきれない。
自分の感覚と、雪山の状況から
自分でアイテムチョイスの基準を
作っていくしかないなと思う。
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元旦は、零時をまわるのを待って
地元の神社を7つほどめぐる。
標高100mちょっとの雪山の中の神社なので
年明け早々、ラッセルしての初詣だ。
そして翌日二日はここ数年、
金峰山にお参りする。
今年も向かうことにした。
ルートは裏参道を。
除雪終了点から明沢ダム脇を通って
登山道に取り付くルート。
本日お試しアイテム。
優れものとのウワサの審議を
問うシーズンがようやくやってきた。
それにしても
このダサすぎる青、どうにかならんのかと
思っていたらブラックが登場したと聞く。
本日お試しその2、
スノーシュー。
ずっと借り物で登っていたが
あると楽しいし欲しいなと思っていた。
今シーズン、壊れた中古品をゲット。
イシイスポーツで修理してもらったものだ。
昨夜は、いや大晦日からずっと
撮り溜めた羽生結弦関連の録画データを
ハードディスクからブルーレイに
せっせと移す作業に追われていた。
そのため今日の出発は11時だ。
いつもの除雪終了点で
本日の除雪作業はないだろうと
車を停める。
雪に埋もれた車道には
昨日のトレースがある。
明沢ダムまで約30分歩けば
金峰山が見えてくる。
それにしてもいい天気。
青空に霧氷が映える。
明沢ダムは雪の下だ。
スノーシューはワカンよりも
沈み込みが浅いので楽。
スキーはもっと楽だが、金峰山への
登り斜面を考えると、このコースは
スノーシューがトータルバランスがいいだろう。
雪帽子。
向かいの尾根には三角点がある。
登山道はないのだが
その直下を車道が走っているので
わりと楽に行けそうだ。
厳冬期とは思えない日差し。
風もないので暑い。
11時52分、裏参道入り口。
山スキーだと急登すぎて、ここから先が難儀する。
鳥居の前で一礼。
鳥居は真ん中ではなく端をくぐる。
初詣だしきっちりと行こう。
思えば、昨年は
羽生結弦オリンピック金メダルを祈念すべく
この「金」の字に願いを託しに
深雪を山スキーでラッセル登山したのだった。
先行トレースの人は
作業道の方へ向かったようだ。
私は夏道のある尾根目指して
急登を直登することに。
新雪だが、樹木からの落雪のおかげで
ほどよく雪面が締まっていた。
おかげで歩きやすい。
30mほど登れば尾根筋に出る。
尾根筋から
杉の木が途絶えると
山頂直下のブナ林の急登となる。
無雪期にはこの林床を
ユキツバキが覆っている。
この先はコンパス。
標高が上がると
雪質がサラサラになって
キックステップが効きにくい。
スキーだとこれで難儀する。
12時36分、
山頂の金峰山神社到着。
山頂からの見晴らし。
写真だとよく見えないが
実際はもう少し見える。
きょうは鳥海山は雲の中だ。
お参りがてら
一休みさせてもらおうか。
先行者は神社には立ち寄らなかったようだ。
初詣を済ませたら
ちょっと遅いランチに。
13時20分、下山に。
休んでいる間に体が冷えた。
帰りはこちらのグローブを試す。
ブラックダイヤモンド。
お楽しみの下山。
深雪を一気に駆け下りる。
あっというまに下山。
鳥居をくぐって車道に出ると
徐々に晴れ間は見えなくなり
吹雪いてきた。
なんの実か知らないが
積もった雪に果汁が染み込んで
天然のかき氷、始めました〜状態。
そして来週に迫った登山ガイドの検定の
ツエルト張り練習を。
今年も
人、山、本、などなど
よい出会いがありますように。
そして安全登山で楽しみましょう〜!
本年もよろしくお願いいたします。
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今月の中旬に、岩手県の室根山の帰り、
本当の目的である水晶採集の拠点、玉ノ湯に
行ってきた。この玉ノ湯は、氷上山の登山口でもあり、
玉山金山の鉱山跡の麓でもある。
三陸に近い、岩手県陸前高田市の竹駒町にある。
金山跡でなぜ水晶なのか。
水晶は石英という鉱物の一種で
実はこの石英の鉱脈には金があることが多いのだ。
昔は金鉱脈を探すため、
石英鉱脈を探すという方法があったそうだ。
この石英の成分には金を付着させる性質が
あるのではないか、とのこと。
また、金は温泉がわくような場所にも
多いとのこと。まさに黄金郷ジパング。
極楽じゃないかニッポン。
玉山鉱山跡で水晶を拾うときは
その麓の玉乃湯に断りを。
勝手に掘り返したりはしないように
くれぐれも注意すること。
日本には他にも水晶が取れる鉱山跡が
いくつかあるのだが、
マナーのない人々の採集によって
鉱山遺跡が穴ぼこだらけになり
地元とのトラブルが頻発している。
こうして入山禁止となった例が少なくないのだ。
玉乃湯の裏へ伸びる車道跡を登ると
すぐに鉱山跡の案内が出てくる。
沢かなと思っていると
それらは金を掘った坑のあとだ。
地元の方々の警告。
こんな跡地が随所に。
そして足元には無数の石英と
水晶が散乱する。
水晶はズリという場所にびっしりとある。
ズリというのは金を掘った際に
不要な屑を捨てたところ。
つまり水晶もそれに含まれる。
玉山の水晶の特徴としては
でかい、透明度が高い。
そして双晶といって
一つの結晶に二つが生えているものもある。
双晶はこんな感じ。
わたしが拾えた双晶はこれで精一杯。
本日同行いただいた地元のS氏は
水晶などはもう珍しくもないようで
もっぱら当時、鉱山で使われていた石臼を
探している。
昭和の初期などは、手のひらより長いような
水晶がごろごろ落ちていて
拾ってポケットに入れて帰ると母親に
ズボンが破けると怒られて
捨てられていたそうな。
当時は水晶よりも衣類のほうが貴重だったのだ。。。
玉山神社にお参り。
見事なケヤキが
岩を割って聳えている。
神社への参道の階段にも
地元の石が使われていて
当然、水晶が含まれる。
足元に転がる水晶。
大物。
泥を落とせば立派なオブジェに。
玉乃湯に寄贈。
私の成果物。
目が慣れている人などは透明で
結晶が完全な水晶を拾っていた。
水晶の価値は結晶に傷がなく、
先端が尖っていて、透明なものにある。
これはゴースト入り。
玉乃湯に展示しているのだが
水晶の結晶のなかにもうひとつ水晶の
結晶があるという珍しいもの。
水晶採りのあとは
玉乃湯でおやつタイム〜。
玉乃湯は天然温泉ではないが
お料理も美味しく、館内も綺麗で居心地がいい。
スタッフの人たちも親切だ。
そしてスタッフとして
カウントされているか知らないが、
猫のタマくんがいる。
館内は出禁になっているようだが、
ときどき出会える。
朝食に初めて食べたわかめのしゃぶしゃぶ。
わかめに感動する日が来ようとは思わなかった。
冬が旬とのこと。
すぐそばが氷上山の登山口なので
秋田から遠征するなら登山と
水晶と玉乃湯の三点セットプランがおすすめだ。
初夏は氷上山のツツジ目当てに
冬ならば秋田では見られない真冬の青空目当てに
いかがでしょ。
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岩手の室根山で出会ったカモシカ。
動画をよっく見たら
反芻スタート直前の、胃から食べ物を
戻す瞬間が写っていたので
動画をどうぞ!
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実は先週末に岩手の室根山に
登ったわけだが、
その日は陸前高田市の玉乃湯に宿泊。
水晶が目当てだが、その前に。
ワカメのしゃぶしゃぶなるものを
初めて食べた。
ワカメのしゃぶしゃぶは冬限定。
これが、一瞬で鮮やかな緑になるのが面白く
しかもぷりっぷりでもう病みつき!
ゆず風味の酢醤油タレがまたまたうまかった〜。
ということで、30秒動画!
ワカメの早変わりをどうぞ。
ってタイトル漢字間違えております。
陸前高田なのに陸全ってなってますので
ごめんなさい。
帰宅してから直します。
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秋田県民には馴染みがないが
室根山は標高895m。一ノ関市の東にあって
「奥の富士」とも呼ばれるなど
地元では親しまれている山だ。
山腹には立派な室根神社があり
また山頂付近には天文台もあり
つまり山頂付近まで車道が伸びている。
それでも、室根神社への古い参道を使って
登れば、展望も良く良いハイキングコースだ。
本日は飛ケ森森林公園から
荒沢不動明王、足尾神、室根神社を
参詣して一等三角点の山頂を踏んできた。
ログの赤いラインが登り、
青が下山ルートだ。
横手を8時過ぎに出発し
途中、冬季通行止めを戻ったりしながら
11時、飛ケ森森林公園の駐車場を出発。
車道から看板に従って砂利道を歩く。
本日の先行トレース。
カラスじゃないのは確かだが
誰でしょう。
5分も歩けば堰堤が見えてくる。
荒沢不動明王に到着。
実はこのコース、国土地理院の地形図にも
登山道は記されていない。
室根山までの看板が県道にはあったが
山に入ると登山道の案内がほぼない。
当てにしていたのだが
この先は当てずっぽうに登ることになる。
展望台を突っ切って
遊歩道が続く。
看板が示すのは室根神社だ。
展望台のそばに大きな看板が
雪に埋もれていた。
ここに山頂までの遊歩道の地図があるだろうが
雪が固まっていて払いのけられなかった。
・・・せめて垂直に立っていれば
雪に情報が埋もれることもなかったろうに。
展望台を過ぎると登りに。
結構、急だ。
遊歩道脇にはこんなクイズが
そこらじゅうにあった。
これ何の木?と示す「これ」は
必ずしもクイズ内容の木とは
噛み合わないのだった。
本日はこのコースを歩いた人は
いない様子。
タヌキやカモシカ、うさぎの
トレースばかりだ。
11時19分、ベンチのある分岐に。
ヤマツツジの道が分岐する。
が、ヤマツツジの道がどこへ向かうか謎。
ヤマツツジの道に浮気せず、
室根神社方面へ向かう。
あとで知ったがヤマツツジの道は
先ほどの荒沢不動明王に戻るようだった。
11時37分、シラカバの道との分岐に。
もちろん、シラカバの道がどこへ連れて行くか
謎なので、室根神社方面へ向かう。
分岐を過ぎてすぐに足尾神の石碑。
足腰の神様のようで
平安時代に醍醐天皇がこの山の神社に祈願し
足の病が治ったことに由来するらしい。
登山者の味方だ。
ところで、こんなに晴れているが
気温は零下。結構冷えるので
本気のグローブ、
ハンドシューペーターを取り出す。
やっぱりこれは暖かい。
先行トレースはカモシカ。
山道が南に回り込むと
日当たりのせいか笹が林床に群落を
作っている。
巻道をたどっていると
前方に杉の森が見えてきた。
そろそろ室根神社だろうか。
やや下ると三十三観音。
そして千年杉が出迎える。
とにかく圧倒的な幹回りには
ただただ感動する。
千年杉を見上げる。
千年杉を過ぎると室根神社に。
まさかこんなに立派な神社だとは!
本宮と新宮がありそれぞれに
金の鈴と銀の鈴がある。
それぞれが30センチ以上もある大鈴だ。
手水を使おうとしたが
氷のオブジェ製作中だったので
遠慮しとく。
本宮の金の鈴を鳴らして願をかけ、
新宮で銀の鈴を鳴らして願をかけると
願が叶うと言われ、やる気が出てくるという
ありがたい神社である、と
駐車場の看板に案内があった。
駐車場にある看板。
ここでトイレもある。
ここまで車で登ってくれば
山頂まで15分とのこと。
だが20分ぐらいかかるかな。
5分ほど登れば道路に交差する。
この道路は天文台へ続く。
山頂直下まで伸びるのだ。
道路の対岸に登山道の続きがある。
石碑には山頂まで10分とある。
ひと登りで東屋が見えてくる。
もう少し行けば大きな岩。
まわりにはヤマツツジの木が多い。
・・・なんかおる。
天然記念物さまだ。
天然記念物さま、
しばらくこちらを見ていたが
たいしたことないと判断したのか
反芻の途中らしく口をもぐもぐ動かしながら
あちらを向いてしまった。
おかげでそのモフっぷりを
しばらく眺めさせてもらう。
まだ若そうな毛並みのいいニホンカモシカ。
12時33分、山頂だ。
いや、ここが風が強くて
冷えるの何の。
山頂はぐるりと展望があり
東に太平洋、西にはなんと鳥海山!
あいにく雲で見えなかったが
太平洋に近い里山から
日本海に近い鳥海山が見えるとは。
直下には天文台。
山座同定はこの盤で。
一等三角点。
いろいろ盛り沢山な山頂だ。
しかも広いので、寒くなければ
楽しいひとときだろう。
さて、下山も遊歩道がよりどりみどりだが
どこへ繋がるか案内がない。
とりあえず、ぐるっとコースできるかなという
歩道に向かう。
車道だったろうが廃道のようだ。
途中でツエルトランチをとりながら
登りであったシラカバの道の分岐に出た。
シラカバの道を通る。
シラカバはなかったが。。
登りの道に合流。
14時すぎ、駐車場に戻ることができた。
さて、本日のスパッツ。
太平洋側の積雪を舐めて持ってこなかったので
急遽、スーパーの袋と紐で
足首をガード。
これだけでも十分、快適に歩けた。
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この週末は水晶目当てに岩手の
陸前高田方面へ。
せっかくなので室根山に登ってきた。
強風のなかでツエルト設営したら
泣けるほどぐだぐだな張り方で
ツエルト張りヘタクソ選手権あったら
出るわというほどの自信作のなかで
不安しかないランチタイムを過ごした。
ランチタイムといえば、
お昼どき到着した室根山の山頂付近では
ちょうどニホンカモシカが
反芻中で、いわばランチ中だったのに遭遇。
すっごい寒い日だったので
モフらせてほしいほど
モッフモフだった。
そして室根山の次は
氷上山の麓へ水晶拾いへ。
そこらじゅうに水晶がごろごろしていて
水晶を踏まずには先へ進めない場所だ。
詳細は追って!
太平洋側ならではの、すっきりとした青空と
初冬の雪山を歩いてきた。
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さあ雪山シーズンがやってきた!
みなさま、靴納めはお済みでしょうか。
そしてスキー初め、ワカン初め、
アイゼン初めと気持ちとギアを切り替えて
楽しい季節を謳歌しましょうー。
で、今シーズンもわたしの
テーマは神室山。
ときどき和賀真昼界隈に浮気しつつ
気になる本命は神室山系。
で、そんな熱い想いに応えるかのように
欲しかった本を湯沢のMOAとかいう
県南では一番の品揃えの本屋で見つける。
無明舎出版のネイチャーガイド神室連峰
一冊まるまる愛しの神室!
地元ならではの、古くから親しまれた山ならではの
雪形の呼び名や伝説などなど内容が充実。
東北のミニアルプスなどと呼ばれつつも
里に近い山域だけあって、
農耕のタイミングをこの雪形に
見ていたり、信仰の対象や場であったりと
人の生活に近い山であることも
この山域の特徴だ。
そういった、
神室山をもっと知るための歴史も
記載されているのがうれしい。
大手出版のガイド本にはない
ニッチな情報を得ることで、
神室山を見たくもなるし
改めて登りたくなる。
新しいモチベーションが生まれるのだ。
そしてなぜか数ページにわたって
スミレに偏るあたりの意表を突いた展開も
神室への偏愛を垣間見るようで
ツボる。
スミレは種類が多すぎて
敬遠してきた植物だが、神室が舞台ならば
ちょっと興味を持ってみようか、
そんな広い気持ちにさせてくれる。
数年前、山中であった男性に
神室連峰の沢の名前が知りたいが
何か情報がないだろうかと聞かれたが
あいにくこの一冊にもそれは記載はなかった。
無明舎出版はわたしの著書を
出版していただいたご縁もあり、また
秋田や東北の濃い、マニアックな本をたくさん
出版している。
本屋では郷土本コーナーにあるのだが
これがなかなか見つけにくい場所だったりで
もったいない。
この神室本も書店の店員に郷土本コーナーを
聞かなければ分からなかった。
こういう地元愛本は本屋の企画次第で
もっと売れて行くような気がするし
本屋の独自性づくりにもなりそうだが
つくづくもったいなーと
思うのだ。
逆に都心の丸善なんかでは
こうした本がわりといい場所にあったりする。
そして私のばりこ本、近隣の本屋では
追加発注してくれないのか
棚から消えてしまって悲しい。。。
結局アマゾンを紹介するのが心苦しい。。。
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コンパスなんて磁石を透明プラカプセルに
入れただけの仕組みなのに
いざ買おうとすれば価格差が結構あって迷う。
1000円以下から6000円以上まで。
どこが違うんだろうと疑問を持ちつつも
調べるのも面倒なので
松竹梅の竹を買う日本人心理まんま、
だいたい真ん中辺の価格帯のものを
買っていた。2000円以下程度のやつ。
冬などはさんざんコンパスのお世話になりながら
磁石が北をさせばそれで自分基準オーケー。
が、先日の馬場目岳で
しゃあしゃあとコンパスの使い方を
レクチャーしているときに
「そのコンパスはオイル入ってるの?」と聞かれ
思い出した。
ああ、そういえばコンパスって
オイル式、ドライ式があったっけな。
聞かれたものの、正直気にしたことがなかったので
果たして自分のコンパスが
ドライ式かオイル式か分からない。
スントの1600円くらいのを使っていたのだが、
どうやらドライ式のようだ。
オイル式、ドライ式の違いは
磁石の針が収納されているカプセル内に
オイルが充填されているかどうかによる。
オイルが入ることで、フィールドで
針が安定して確認しやすいメリットがある。
一方でモノによっては寒冷下で
オイルの粘性が高くなるか凍るかして
動きにくくなることもあるので
オイル式を購入する場合は対応する温度帯を
チェックする。
正直、オイル式、ドライ式の動きを
見比べてみたのだが
言われれば、オイル式のほうが針の動きが
なめらかーでグラつきが少ないかな〜って
感じにしかわたしには把握できなかったわ。
けれど、コンパスの選び方を知ると
コンパスにこだわりたくもなり、
シルバのスタンダードなやつ、購入。
なんと、ストラップがメジャーになっている。
その心づかいが琴線に触れ、これにした。
定番中の定番はシルバ のNo.3というやつとのこと。
値段もさほど変わらない。
SILVA(シルバ) コンパス シルバ No.3 Black ECH137
シルバはスゥエーデンのメーカーで
オリエンテーリングだのアウトドア系の
そして各国の軍隊でも採用されているなど
ガチな方面で絶大な信頼を得ている。
オイル式の耐寒温度も-40度と、
まあ日本にいるなかでは問題ない。
コンパスを選ぶとき、だいたいこのシルバと
もうひとつ、フィンランド製のスントの
どちらかで迷うことになるが、
まあ私的には、この2社なら
好みでいっかなーと。
スントはフィンランド製。
オリエンテーリングの有名な選手が
研究開発に携わっているそうで
こちらも軍隊やアウトドアマンたちに
愛用されているメーカー。
ただし買ってみて分かったが、
スントは安いクラスを使っていたものの
フィンランドで作っているせいか
目盛りのプリントがシャープ。
シルバは中国で作っているからか、
目盛りのプリントがボヨンと
していて野暮ったかった。
気になる人は店頭で
確認するのがいいかも
さて、せっかくなのでコンパスの使い方。
まずは地形図に磁北線を引く。
磁北線は偏角の数字を使って引く。
この偏角は実は一定しておらず、
数年で変わるので、国土地理院などで
チェックすることをお勧めする。
これが、鳥海山付近の偏角。
西に8度27分、傾いている。
分度器なんて、小学生じゃあるまいし
フツー、あるわけない。
そんなときは百均に行くのも手だが
手っ取り早く、コンパスを使う。
まずはコンパスのカプセルの数値を
N(北)を0度にしとく。
8度27分なので27分ぐらいなら無視して
8度、コンパスのカプセルを回す。
リングを時計回りに回せばいい。
写真のピンクの点線のところだ。
あとは、地形図の端っこのラインに
ピンクのライン、つまり西に8度ずらしたNを
平行に置く。
すると、コンパスの長辺は8度傾いているので
この傾いた長辺が磁北線となる。
青い点線のところだ。
地形図に磁北線を引いて行く。
その間隔は2万五千分の1なら4センチだと
ちょうど1km分に相当するので
使い勝手がよい。
さて磁北線を書き込んだなら
鳥海山の山頂から山麓に八塩山を探したい、
と想定して使い方をレクチャー。
まずは鳥海山と、八塩山を結ぶラインに
コンパスの長辺を合わせる。
合わせたら、カプセル内の
ラインが磁北線と平行になるように
リングを回す。
このとき、カプセル内の北を示す赤いラインが
南向きにならないように注意する。
あとは地形図から離し、
コンパスを胸の前で両手でしっかり固定し、
カプセル内の赤枠に
コンパスの赤い針が重なるまで
体ごと回る。
赤い針と赤枠が重なったその先に
八塩山がある。
コンパスは胸の上で体にくっつけ、
両手で持つ。
写真を撮るため片手持ちになっているが
上の写真のようになる。これで両手で持つ。
そうそう、リングを回すとき、南に
向かないようにする実践編、これ。
鳥海山の東南にある丁岳に合わせるときなどは
うっかり赤枠を南に向け勝ちだが
地形図面で北になるよう、
リングを回すこと。
そうしないと、真逆に向かうことになるので
要注意だ。
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講師をしていただいた、
鈴木氏による雪崩講習会に
昨シーズンの1月、一泊二日で参加し、
その内容の濃さと
ビーコンの使い方、選び方など
盛りだくさんでこの価格!
ジャパネットタカタもびっくりの
お得な講習会にいいのか本当にと
驚いた。
昨シーズンの様子はこちら↑で。
その講習会がまた岩手で
1月に開催されるとのご案内を
鈴木師匠からいただいた。これこれ↓
1月19日土曜日、20日日曜の
二日間行われる。
参加費は初級コースの19日が1000円、
二日目の中級が5000円。
一泊三食付で泊まりの方は3000円追加と
なんともリーズナブル。
ビーコンは
参加してみてわかったのだが
持っていれば安心、というものではなく
使い方は練習が必要なもの。
ましてやもしビーコンの出番!っていう
シチュエーションはおそらく
パニック状態である。
機会があればちゃんとした指導を受けるべきだし、
レクチャーを受けて訓練してはじめて
ビーコンを装備したと言える。そういう
道具である。
バックカントリーや雪山登山を
する方、ぜひぜひこのお得でかつ
実践的で最新の雪崩講習会、
受講をおすすめします!
====登山ガイドステージ?受けてみた:目次====
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夏でも手足は氷のように冷たい。
当然、冬になれば足はしもやけで
つらいのなんの。
クライミングシューズが履けなくなる。
毎年、しもやけ対策を講じるのだが
だいたい重症化してから慌てるので
そうなってしまうとできることは
もう春を待つだけとなる。
だが今年はどうにかして
しもやけに先手を打ちたい。
ということで医者にかかることにした。
まだしもやけにならないうちから
皮膚科に行って、
とにかくもうしもやけの苦しみを
味わいたくないのだと訴えた。
で、処方されたのがビタミン剤。
飲むのと塗るのと。
体の内側と外側からとでがっちりと
冬将軍から足を守るのだ。
で、1ヶ月ほど続けていて
初雪を迎えたのだがこれがびっくり。
今までの人生の冬は
なんだったのかというほど
しもやけになっていないのだ。
自分史上、しもやけじゃなかったのって
赤ん坊のときぐらいだ。
赤ん坊の時以来の
しもやけに侵されていない無垢な冬を
信じがたい気持ちで今、過ごしている。
しもやけなんて、
風邪と同じできっと、治す薬なんてないだろうと
勝手に医療の無力さを決めつけていたのだ。
しかし、しもやけは風邪と同じで
ちゃんと予防ができるのだ。
そこで今、わたしは
クスリがブームだ。
もうひとつ紹介したいのが
ごほんといえば龍角散。
粉なんて飲んだら余計むせるだろうと
勝手に敬遠していたのだが最近、
龍角散のプロモーションのうまさに
感心したついでに、買ってみたのだ。
どうだろう。このスタイリッシュな
咳止めクスリ。
ピーチ味で見た目もぜんぜん
ババくさくない。
なぜ粉にこだわっているのか。
トローチもあるのだが、粉のほうが
早く効くのだとか。
緊張したり乾燥したりすると
咳き込む方なので重宝している。
そして山泊まりのときに絶対持っていくのが
小林製薬のガスピタン。
なぜか山泊まりではわたし
腹が張る。これがツライ。
この錠剤を一錠、噛み砕いて飲むと
腹が楽になるのだ。↓気になる方こちらから。
そしてここ最近で最も衝撃だったのがこれ。
でた!
まあ、著書にも生年月書いてるが
ぼちぼちそんな年代である。
ほてりだのの症状は全くないのだが、
ここ2ヶ月ほど、とにかく憂鬱で憂鬱で
まるで手負いの野生動物か何かのように
差し伸べられる手にすら噛みつくような
イライラに襲われていたのだ。
取り巻く全ての言葉や音、態度が痛いほど
精神にぐいぐい迫ってくるようで
これは何か悪霊に取り憑かれたとか?
などと思いたくなるほど。
いやむしろ
じぶんが悪霊のようだったわ。
ふとそういえば
「イララック」っていう
怒りを鎮めるようなクスリがあったっけなと
ツルハに行ったらなかったので
代わりに「命の母」買ってみた。
イライラに、と書いていたので。
で驚いた。飲んで寝て翌日。
もう絶対会社休もうと思っていたのに
心が静か。昨日まであんなに心に
ささっていた他人の存在が全然気にならず
まるで今まで薄暗い独房にでも
拘留されていた気分しかなかったのが一転、
明るい高原をハウルと散歩しているような
すがすがしい開放感なのだ。
2ヶ月ぶりに、人間に戻った。
もしいつにない精神状態なら
試してみてはどうだろう。
7日分のお試しサイズもあるので
最初はそれがオススメ。
それにしても心って、こんな簡単なのかと
愕然ともしている。
化学反応ひとつでこうも違うなんて。
まあしかし
なによりの薬は、
ガム大人買い。
イオンで鼻血出るかとおもったわ。
ああ、幸せ。
かわいすぎてもうワケわからん。
そうそう!
今日は羽生さんのバースデー!
おめでとう!
怪我が治るまで無理せんといてー!
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プロトタイプの栗駒山は6分でサクッと登ると
したのだが、見てみれば6分って長い・・・。
で、その半分、3分でこんどは
落ち葉をざくざく踏む登山にフォーカスしてみた。
落ち葉ざくざくの八塩山の晩秋。
3分でざくざく歩く。よろしければどうぞ!
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12月最初の日曜は矢留山岳会の
会山行で馬場目岳できりたんぽ会が
恒例となっている。
馬場目岳は太平山の北にある1037mの山で
山頂には三角点もあるし山小屋もある。
登山口は、旭又口で
たいていの登山者は太平山奥岳へ。
我々も奥岳でもいいのだが問題は
山頂の小屋が使用できないのだ。
これではきりたんぽ鍋が困難すぎるので
小屋のある馬場目岳を目指すのだ。
8時ちょい過ぎ、出発。
いつもは赤倉沢を越えて沢沿いの
遊歩道から出発するのだが、本日は
迂回路の案内があったので
それに従い、トイレの後ろから出発だ。
いつもの遊歩道ルートよりも
近道な気がする。迂回路と言いながら。
尾根に取り付くなり急登がはじまる。
駐車場には3、4台ほど車があったが
馬場目に向かったのは
我々の先行にひとりと、後から二人だ。
杉林の暗い森だが
本日は7人中6人が美女である。
急登を物ともせず、にぎやかで楽しい。
出発時は寒かったが
急登と日差しと、風のない穏やかな天気に
すぐに暑くなる。
衣類調整と日焼け対策、エネルギー補給を
しっかりと。
標高650m付近で、いつもの杉の木を通過。
雪を想定してワカンを持ってきたが
例年になく雪が少なく、
ワカンは不要のようである。
急登のおかげでぐんぐん標高があがり
杉林を抜ければ
ブナの明るい森となる。
落葉した梢の奥に青空が深い。
途中の中途半端な場所で休憩していると
分岐すぐそこだよと、
二人の男性登山者に追い抜かれる。
登山口からこの男性二人には
追い越し追い抜かれ登ってきている。
聞けば、知り合いの知り合いだった。
10時11分、分岐。
ここで奥岳への縦走路が分岐する。
奥岳まで6.7キロとある。途中には
赤倉岳、笹森、旭岳のほか5つ以上の
小ピークを越えて行くロングコースだ。
佐々木姉御が昔、
このコースを歩いたというが
3時間もかかったそうな。。。
行きたくなる気持ちはわかるが
つくづくタフだ。
分岐から巻道を進んで
馬場目岳に伸びる尾根道に向かう。
尾根道は気持ちよく広く
明るい森にある。
冬らしい濃い青空を
何度もふり仰ぐ。
小ピークに乗ると
鳥海山が見えた。
向かいには太平山地が尾根を連ねる。
そろそろ馬場目岳の避難小屋も
くっきりと見えてくる。
30mほど下れば山頂まで一息だ。
鳥海山。
ぼやけてしまった。
鳥海山へたくそ写真選手権出れるわ。
山頂直下の草原だが
景色がよくて、皆さん撮影に夢中で
足が止まる。
彼方の白い頂は
秋田駒ケ岳と八幡平の稜線。
ちょっと写真じゃ見にくいか。
こちら奥岳。
三角形でよく目立つ。
10時55分、避難小屋到着〜。
3時間で登れた。
山頂から展望を存分に
スマホ撮りはイマドキな景色。
あちら森吉山。
他に登山者もいないので
ここでコンパスの使い方を
レクチャーし合う。
コンパスは、慣れるしかない。
道迷いなど怖い思いをすれば
取り組むのにいい動機となるが、
まあ、迷わぬ先のコンパスだ。
山頂を楽しんだので
きりたんぽ会とする。
小屋にはさきほどの男性二人が
早いランチタイムを楽しんでいる。
一人の人から本を読んだよと言われ
こんなベテランの男性にも
ばりこ本を読んでもらえているのかと
驚き、そして素直にうれしい。
きりたんぽは佐々木姉御が
手際よく作ってくれて
我々はコッフェル握りしめて
待つだけという据え膳状態。
しかも最後にお汁粉まで振舞われた。
山歩きで体が欲する塩分と、
塩分のあとに欲しくなる甘味と、
至れり尽くせりだ。
もう、細胞レベルで
「ごちそうさま!」っす。
12時40分、
戸締りをして下山に。
冬の午後は急激に
日差しが傾く。
雪はだいぶ溶けていて
急な下りは滑りやすく、難儀した。
当然、足を滑らす人も。
お尻に着いた泥スタンプを
馬場目スタンプラリーと称して楽むという、
雅な心の人たち。。。
転んだ拍子に伸縮式のストックの
伸縮ポール一部が抜けてしまって
無くしたと悔しがるちぇるさん。
これだから安物って!と悔しがるのを
サイトウさんが、引き取りいじっていると
なんと中から、消えたはずの伸縮ポールが
するすると出てくるではないか!
・・・って、あるんじゃん。
「しかもリング、逆さに付けてるし・・」
・・・やたら中途半な位置に
リングがあるストックだなと思ってたら、
逆さだったから突くたびに上下していたのか。
・・・ってリングの存在意味ねーじゃん。。。
二本のストックの高さを揃うよう調整したが、
それでもやっぱり伸縮部分がまだ一本足りない。
「これだから安物っって!」
引き続き悔しがるちぇるさんと
引き続きストックを冷静に
引き受けるサイトウさん。
すると・・・・
まさかな、とか言いながらいじっていると
あら不思議。中から消えたはずの
2本目の伸縮部分がするすると
出てくるではないかちぇるさんよ。
・・・雪山でイリュージョンかよ。
急な斜面は、
杉林に入ると、杉の葉は
あまり滑らないのでややほっとする。
15時、下山完了。
のんびりした山行の割には、
いいコースタイム。
お疲れ様でした〜。
]]>
矢留山岳会では恒例の
12月第1週、馬場目岳で
きりたんぽ鍋を食らう会に
久々に参加してきた。
絶好の天気に鳥海山から森吉山、
秋田駒、八幡平とぐるりと見渡せた。
きりたんぽは
いつもながら絶品。て、
出来るのを見てただけの
わたし食べる人状態だったけど。
山ではきりたんぽとカップヌードル以外、
考えられないわ。
本日は天気にも恵まれ、
参加者も7人!
うち女子6人というたいへん華やかな
パーティーだった。
雪もワカンつけるほどでもなく。
ただ、下山時には雪がとけて
滑りやすくて難儀した。
ちなみに登山口のトイレは
鍵がかかっていて使用不可でした。
詳細は明日にでも!
]]>
明日から師走だ。
師走はともかくいろいろと
やりたいことが湧き出てくるので
ついでに甥っ子たちへの
お年玉の用意もあるので
資金を調達する。こういうことは、そう、
どーんとな。
毎年お年玉袋を買い忘れて慌てるが
来年のお年玉はあいにく
お年玉袋なんぞには
収まらんぞ!甥っ子たちよ。
さあ、ぞんぶんに夢を
むさぼれ!
なんだってできるぞ!
甥っ子たちよ!
そしてわたしもな。
まずはいつ会社勤めを辞めようか。
そしてどこにも行ける小回りの効くクルマ。
山関連の仕事を立ち上げて、だ。
さあて、ここには5束あるのだが
まだ写りきらない5束があるのだ。
はい、残りの束。
↑アマゾンで入手できるよ^_^
]]>なんだか敷居が高い気がして
macに標準装備の動画編集アプリiMovieを
立ち上げては
わけわかんねーで閉じる、という日々だった。
が、ふとなんだかできる気がして
昨夜レッツトライ。
10月の栗駒山の登山の様子を
動画作成、やってみれば簡単だった。
3分で登れる栗駒山にしたかったが
かなり忙しい登山になるので
6分で登れる須川コースに。
さくっと6分、秋の栗駒山へどうぞ!
つくづくこういう作業って好き。
]]>
エナガという野鳥をご存知だろうか。
スズメ目の鳥でとにかくちっちゃくて
とにかくべらぼうにかわいい!!
わたしのなかのかわいい四天王に
堂々ランクインしているほどに
かわいくて仕方ない。
(※画像はフリー素材から)
マイフェイバリッツかわいい四天王=
エゾモモンガ、羽生結弦、
エナガ、にゃんこ先生。
あんなちっこい鳥、
見つけられないだろうなと
諦めて生きていたがなんと!
土曜日に出かけた物見山の帰り道、
エナガ軍団に遭遇した。
だがとにかく小さくて、逆光ぎみで
ようやくスマホで撮れた写真がこれ。
エナガへたくそ写真選手権に
エントリーできるわ。
とはいえエナガの最大の特徴の
長い尾羽が写っているから
まあいいか。
エナガは木の枝などに
ぷらーんと逆さまにぶら下がることも
あるのだが、それが見たかったが
エナガの大群に目を奪われ動揺し
ぷらーんを見ることができなかったのが
心残りっちゃ心残り。
エナガの名前は
エ(柄)が長いので。
長い尾羽を柄杓などの柄に
見立てた名前。
だからエナガを模した置物や
人形などを作る際には
丸いボディになが〜い尾をピンっと着けて
ゴマ粒のような目ふたつと
ちっこい嘴をつければだいたいそれと
理解できるものが仕上がる。
冬休みの課題にどうぞ。てな。
そのエナガスポットとなった
種山高原の宮沢賢治の詩碑への行程。
道路わきに2、3台ほどの駐車スペースがあり
てっきりすぐそこに詩碑があるかと
スマホ片手にぶらっと出かけた。
案内図。
大雑把すぎてよく分からなかったので
とにかく先へ。
かなり歩いたところで
詩碑まであと600mの看板。
小雪もちらつき、足元は残雪で
正直、あと600mという微妙な距離に
がっかりだ。
ここまできて引き返すのも癪なので
この岩手ならではのまっすぐなみちを
あと600m進むとする。
適当なシューズを履いてきたので
雪がじわりと染みてくる。
さあ600m歩いたぞと
たどり着いたところにあった看板。
この先に詩碑があるのかどうか
その看板には情報がなく、
道はしっかりしているが
ここからまだまだ道は下って続くのだった。
視界がひらけているところがあったので
見てみれば
さきほど登った物見山が展望できた。
雨量レーダーの建物も見える。
なんだか、エナガとこの景色で満足したのと
足が冷たいので詩碑はもういいや。
ということで、引き返した。
もう少し行った先に詩碑はあるとのこと。
気持ちのいい遊歩道なので
天気のいいときにでもいかが。
]]>
秋田で初雪だった翌日、土曜日。
天気は予報を次々と覆し続け
結局天気がいいんだか悪いんだかよく
わからない週末だ。
冬型になるだろうと目論んで
お隣の岩手県にやってきた。
冬の気温に体をかるーく慣らしたかったので
どこでも良かったのだが、
行き当たりばったりで種山高原の物見山まで
やってきた。
物見山は標高870m。名前の通り
見晴らしがよく、一等三角点がある。
種山高原のなかにあるゆる〜いピークだ。
ここは宮沢賢治ゆかりの地でもあり
「風の又三郎」や「銀河鉄道の夜」などは
この地が舞台である。
行き当たりばったりだったので
地形図もなく、唯一のたよりの分県ガイドは
1993年刊行の年代物。きょうの山行は
山屋の気まぐれコース〜初冬に寄せて。
的な?
古文書(1993年刊行の分県ガイド)によると
青少年自然の家あたりから
登山道があるようだが、
すでに自然の家はきれいに撤去されており
駐車場がやたらと広い。
たぶんここな?
と歩き始める。
車道わきにあった
標柱は朽ちていて役に立たない。
が、五分も歩いたら
見晴らしのいい広場に出た。
看板があって
物見山遊歩道入口とある。
どうやらここで良さそうだ。
道は気持ち登山道っぽくなる。
少し行くと
大きな岩が出てきた。
岩の間を抜けると景色も開けて
きれいな東屋が出迎える。
この遊歩道、何本かのコースが
交差していて気候の穏やかな季節なら
手頃なハイキングが楽しめそう。
だが初冬の寒い時期、
いるのは物好きな山屋と
タヌキの巡視員だけのようである。
この一帯は賢治が言うところのアザリアが
多く見られるそうだ。
つまりレンゲツツジだ。
コース上にもアザリアの丘、
アザリアの径(みち)など
東北にいることを忘れさせる案内がある。
忽然と現れるのは
モナドノックス。
残丘のことである。
山頂付近にごろごろとある大きな岩は
この周辺の山が長い時間をかけて
削られ侵食されて残された芯のような
ものである。
霜柱だ。
山頂まであと少し。
と言っても出発から20分しか経っていないが。
大きな建物は国土交通省の
レーダー雨雪量観測所だ。
あの白い球体から
電波を発射し、上空の雨滴にあたって
跳ね返ってくるのを受信して
降雨雪量を観測する仕組みだ。
東北一円をカバーする。
われわれ山屋も
お世話になっているだろう施設だ。
振り返ると、牧場と
コテージ施設が見える。
コテージは冬はやっていないようで
雪囲いされていた。
地形図を持たない登山者は
タヌキのトレースに従って
山頂をめざす。
おおざっぱな洗濯板みたいな
「モナドノックス」。残丘ね。
きれいに葉巻状に並ぶ。
この並びで層理面があるので
こういう形状になったのだとか。
11時50分、山頂。
一等三角点。
見晴らし良いが
雲が低くて山座同定は
いまひとつ。
あちらには
愛染山と五葉山。
帰りはレーダの横を通る。
震災の日はあの球体の中の
レーダが折れてしまい
そして積雪で通行できなくて
修理に手間取ったそうな。
この施設で東北全域をカバー。
何気なくスマホでチェックする雨量も
ここのおかげ。
帰りは車道をてくてく。
ここはレーダー施設にくるための道路で
今日は閉鎖されていたから
タヌキぐらいしか通っていない。
随所に賢治テイスト。
アザリア=レンゲツツジ。
他にもイリスの広場、イリスの径。
ケルカスの径、ブリューベルの径、
ベイゲラの径。
ありきたりな草木が作る景色が、
言葉ひとつで異世界の景色に
置き換わる。
うーむ賢治マジック。
見晴らしの小径。
どこへ続くかわからなかったのと
お腹が空いていたので
探検は見送る。
結局この道路と繋がるようだったので
歩けば良かった。
道路わきにたくさんあった、
ツルウメモドキ。雌雄異株なので
これは雄株、雌株ぜひコンプリートしたいが
華やかな実とは逆に
花は黄緑色で探しにくいようだ。
下山後は新そばと温泉へ!
おなじみのほっとゆだ駅前で
大盛を。
ごちそうさま!
これを食べなきゃ冬を
迎えられない。
]]>
23日、秋田も初雪となる。
さあ楽しい楽しい雪山シーズンの幕開けだ!
とはいえ、この季節っていうのはやっかいで
積雪や冬季閉鎖でアクセスができくなる山も多く
登る山もなんだかワンパターン化。
しかも秋田、冬はたいてい吹雪だ。
ということで冬季のわたしは太平洋側に
週末の山を物色することが増える。
太平洋側は冬季、晴天率が高いのだ。
しかも秋田に比べたら閉鎖している道路も
少ない。
土地勘のない場所で、さてどこへ登ろうかの
プランニングで参考にしてきたのが、
と
だ。とくにいわての雪山&ハイキングは
雪シーズンに特化した内容で、
雪山ハイキングから本格雪山までカバー。
地元の出版なので、選りすぐりのコースは
間違いない。
ときどき、登る山をどうやって探しているのか
聞かれることがある。
わたしは
1、暇な時の地形図5万分の1で
気になる山の名前でチョイス。
2、山の天気てんきとくらすに出ている山名。
3、適当にキーワード打ち込む。
(青森 名山、秋田 低山)
4、三角点
てな感じ。わりと適当
・・・つまり登る山探しって結構、難しい。
冬によく行く岩手では、そのへんの
山屋ココロのくすぐり方がとても上手い。
まず、○○三山という括りが豊富だ。
わたしのHPでも紹介しているが6つもある。
・岩手三山(岩手山、早池峰山、姫神)
・志波三山(東根山、箱が森、南昌山)
・和賀三山(羽黒山、羽山、月山)
・夏油三山(牛形山、駒ヶ岳、経山)
・遠野三山(六角牛山、石上山、早池峰山)
・乙部三山(朝島山、黒森山、鬼ケ瀬山)
里山が多いが、冬の陽だまりハイクなど
手頃である。
そして「いわての20名山」という括りも
あるようで。
出どころは岩手日報社の
「新・岩手の20名山」
もう販売はなく古本となるが、
山行に迷ったら参考になりそう。
ちなみに
1、岩手山
2、八幡平
3、秋田駒ケ岳
4、七時雨山
5、東根山
6、駒頭山
7、和賀岳
8、真昼岳
9、焼石岳
10、栗駒山
11、早池峰山
12、姫神山
13、宇霊羅山
14、安家森
15、兜明神岳
16、六角牛山
17、五葉山
18、種山高原
19、根室山
20、氷上山
以上となる。
ちなみに私のお気に入りの三山は
私の著書にもあるが
秋田男前三山ですな。
では良い雪山を!!
]]>匂っているかもしれない納豆臭。
本業がらみのネタで恐縮だが
15日に大曲のイーストモール駐車場で
急遽、納豆の試食モニターやります!
年齢制限があり、50歳以上となりますが
そして平日の日中のみではありますが
粗品も御用意しておりますので
ご都合のよろしい方、
どうぞご協力いただけましたら
幸いです。
納豆のタレの好きな方を選んでもらうという
簡単なアンケートです。
ご検討をよろしくお願いいたします。
あ、先着100名です!
チラシは店内で配布しております!
さて、仙台生活のあいだ、
トレーニングらしいものを一切してなくて
筋肉がとにかく落ちた!
で、ゆるゆるっとジム活再開してます。
先週から横手のタカフィジカルステーションで
筋トレとジョギングを。
そしてなんと!
ジム会員になるとボルダリングジムで
月2回、1時間ずつ無料で登れる!
さっそく昨日、登ってきた久々に。
30分でもう指が効かなくなり
1時間でいっぱいっぱいに。
しかし使っていないようで
全身の筋肉に来る!
年とともに筋肉痛は
翌々日に来るなんて言われるが、
久々のボルダリングについては違う!
速攻、夜には体中痛くなった。
ぶっちゃけ、クライミング系をやらなくなってから
体重が2キロも増えた。
レストの時間のほうが長いから
ダイエットにはならないかと思っていたけど
やっぱり噂通りのカロリー消費なのかも。
]]>
さすがにインフルエンザの予防接種を
うん10年ぶりに受けてきた。
学校を卒業してこのかた
何が嬉しいかって
注射が怖いからとの理由で
インフルエンザの予防接種を
辞退できることに尽きるだろう(小っさ!)。
選択の自由の素晴らしさを謳歌してきた。
だがさすがに甥っ子受験の
この冬だけはインフルにかかろうものなら
40度の高熱だろうがなんだろうが
吹雪のなかにボン出されるだろう。
ま、これで私も甥っ子も安泰だ。
良い選択をしたと思う。
だが今わたしのココロが風邪気味だ。
せっかちで面倒くさがりやの性格の結果として
特に仕事の場ではナイフのような発言も
オブラートになど過剰包装しやしない。
わたしって
地球にはやさしいが人にはキツい嫌なヤツ。
ついにはパワハラの悪徳上司に祭り上げられた。
じつは私、2つの課を掛け持ちしていながら
そんなパワハラの訴えに
「じゃあもういい!!!!」って
半ばキレて部下ゼロ状態だ。
部下などいらんわ!!!!ってね。
9月は休日ゼロで残業毎日で
頑張ったが、10月、
休日出勤は代休を取るようにと会社から
言われ、いやそれ物理的に無理っしょ?と
プチキレし、そこへ
追い討ちをかけるかのように
ほとんど仕事で接点のない、
他の研究部門の部長からまで
パワハラの訴えが会社になされて
なんだかもうそれで
何かが折れてしまった。
だって部長、あなたわたしより役職、
上っしょ?
むしろ私の主催する会議で、いっつも
嫌がらせしてたのあなたでしょ?
つかあなたそもそもわたしのかつての
部下にセクハラして
それを私の耳に入ったから
逆恨みしてんじゃん?
き、汚ったねー。そして小っせー!
ほんっと小せえ男だなと、
いつもならば怒り心頭だが
心身疲れたところにそれだったから
意に反して心がやられてしまった。
会社側はさすがにその部長の訴えは
相手にしなかったものの
わたしのダメージはじぶんでも驚くほど
大きかったようで。
インフルエンザは予防できるが
さすがにメンタルエンザは、、、、。
なんだかもう、世の中の全ての人に
嫌われていてみんなわたしに
愛想笑いしてるようにしか思えず。
しょせん日本、男社会かよ。
いやそうじゃない。
心にそういう病的なフィルターが
かかっているだけなんだと
理屈じゃわかっていても
病んだ心はそのフィルターを
まるで自分を守る鎧か盾かのように
ぎっちり掴んで離してくれない。
数パーセント残っている、
病理に侵されていない心にどうか
持ちこたえてくれよと
手当たり次第にアマゾンでポチる書籍の数々。
カウンセリングにも行ってきた。
だがこの1.5ヶ月、
地獄のようだ心の居場所がない。
昨今、NLPだとかマインドフルネスとか
ビジネスパーソンを鼓舞し
前を向き続けさせるノウハウが多々あるが
結局これ、 般若心経入門が根底にある。
本は、読めばさっさと
古本屋へ売ってしまうのだが
この本だけはずっと手元に置いてある。
特に信仰心があるわけでもないが。
この本は2011年に喪失感を埋めるために、
やっぱり今みたいに
手当たり次第に本をポチしてたときの一冊。
(震災とは関係ないです・・・)
人生長いと、何を読もうが何をしようが
解決してくれるのは「時間」だと分かっている。
書籍は救っちゃくれないし
カウンセリングも解決しちゃくれない。
その時が来るまでの
苦痛を和らげるためのものなのだ。
自分を再び立ち上がらせるのは
他人じゃなく、自分の体と心なのだ。
これって、弱った心には
信じられないくらいしんどい真実。
しんどいけれども、
ここで商業的なノウハウの類に
自分の心を全面的に寄っかからせるのは
時間と金を無駄にするだけ。
あくまでいっときの足がかりだ。
自分を立ち上がらせるのは
自分しかいない。そのことから、
目をそらせて自分を
他人の力に放棄しちゃいけないのだ。
ああしかし心の居場所がない。
病んだ心を休める居場所が少しでも
どこかにないものかと、
結局、駄文でもいいから文字を編み出すことが
わたしの心にとっては居心地のいい
居場所のようだ。
なので、お恥ずかしながら
とりとめのない文章をここに記して
心を休ませ、明日へ向かおうと考える。
あ、そして末筆ながら
こんなパワハラで部下もいないような
ぐだぐだなわたしに協力してくれる、
管理部、営業部、製造部の皆様、
仏頂面で恐縮ですが心に染みてます!
ベリーサンクス!
いや、愚痴るとさあ
妥協したくないのよ、表現の類には。
見えないのだろうか、あの
コンマ数ミリの差が作る不協和音。
数パーセントの色の具合が作る不和。
いっそ、数十パーセント単位で
外してくれたほうがまだいい。
ああいう乱暴な配色、
粗雑なラインがわたしには
途方もなく暴力でしかない。
それは、わたしの大好きな表現の世界への
冒涜にすら思えて知らずわたしは
怒ってしまう。
こころがざわついてイライラしてしまう。
表現することへの愛情も敬意もない。
そんな輩が私には表現への冒涜であり
それこそパワハラでしかない。
先日もひとつそんな「気持ちの悪い」
デザインに心を殺して
妥協した。2度と目にしたくない
胸糞悪い配色。レイアウト。
醜悪すぎて心が病む。
だが彼女らにそれを指摘すれば
パワハラなのだそうだ仕方ねえや。
そもそもわたしの仙台転勤だって、
元はと言えば上層部からの
慢性的なパワハラが原因だったのだが。
パワハラという言葉ひとつで
世の中が良くも悪くも変わっていく。
]]>
三ツ石山荘へ、
矢留山岳会恒例のマキ運び。
林道の冬季閉鎖ぎりぎりのタイミングで
行ってきた。
背中にはずっしりとマキを背負って。
目的が薪運びで
しかもかなりの重さなので
ルートは最短ルート。
網張スキー場を過ぎた奥の林道から。
9時35分スタート。
約2.5キロほどの林道歩き。
マキの重さに早々に汗が出る。
10時18分、ようやく登山道。
ここから5分ほどトラバースすれば
滝の上温泉からの登山道に合流するのだ。
山はすっかり落葉も終わって
長い雪の季節を待つのみ。
明るい頭上からは晩秋の日差しが柔らかい。
ほどなくして滝の上温泉からの
登山道に合流。
この先が岩も出てきて
斜度も増す。
背中の薪も子泣き爺のように
ますます重くなる。
ひと登りして振り返れば
やたらトンがった山頂が目を引く。
あれが乳頭山。
麓には滝の上温泉だろうか。
傾斜が緩み、
やがてふと爽やかな香りが漂うと
モロビが出てきた。
モロビの香りは心地よい。
なんかの動物が食べた跡。
平坦な道はドロドロで
うっかりすると滑ってしまいそう。
木道が出る頃、三ツ石山も登場する。
前方には大松倉。
10時55分、山小屋に到着。
いつきても絵になる。
あ、昨今はインスタ映えというのか。
昼のきりたんぽ鍋用に
水汲みに。
枯れずにいてくれて助かる。
小屋の床下に運び上げた薪をデポ。
随分とたくさんの団体の薪が
所狭しと楽しい雪山シーズンを待っていた。
一仕事を終えて、せっかくなので
山頂へ向かう。
笹に覆われた山腹は
もう1、二ヶ月で極上のパウダースノーに
覆われるのだ。
振り返れば岩手山。
手前の山腹の冬枯れの木立が
早朝の夏の稲穂にかかる、
蜘蛛の巣のようで美しい。
11時50分、
山頂直下の分岐。
山頂はすぐそこ。
やたらと風が強い。
山頂から八幡平方面。
大深岳の稜線が気持ちよく伸びる。
が、とにかく風がすごくて貞子化。
うっかりすると転びそう。
山頂からの岩手山。
うっすらと雪が残る。
12時22分、小屋に戻る。
もう他の登山客はいない。
今日のきりたんぽ鍋。
橋爪さんが出張から帰って夜なべして
具を切ってきてくれた。
慣れた手つきであっという間に完成。
おやつまで用意してきてくれた。
お腹も満たされそろそろ下山。
薪もきりたんぽもなくなったザックは
驚くほど軽い。
下山後は知る人ぞ知る「松ぼっくり」で
ジェラードを。
今日はチーズと抹茶のダブルを。
]]>
軽いし安いし、取り回しもいいしで
冬山では割と活用度が高いワカン。
詳細はこちらからどうぞ(記事を引っ越しました)
]]>文化の日は絶対晴れる、
晴れの特異日。
この秋2度目のきのこ鍋の会をしに
森吉へ久々にやってきた。
森吉山もすっかり積雪。
森吉山野生鳥獣センターに集合。
もう冬支度で閉館だった。
文化の日くらい開いていても・・・。
そして駐車場のトイレも閉鎖だった。
きのこ師匠とその弟子たちらと。
森吉のブナはすっかり落葉。
桃洞の滝めぐりのハイカーも
数人ほどしかなく、とっても静か。
ひとしきり、今日の昼の糧となるキノコを探し、
お昼も近くなったので切り上げる。
途中で、
この一帯で一番幹周りの太いブナに寄り道。
タナカさんがこの一帯のブナの幹回りを
メジャーで測ったのだというから間違いない。
名誉ある一番太いで賞に認定。
収穫したキノコは虫出しのため
袋に湧き水を入れて、、、
その袋をぶら下げて
てくてくと帰っていく。
水を入れた袋で虫出しの時短作戦。
本日の成果。
ムキタケとなめこ。ブナカノカ。
鍋ができるまでのあいだ、
イキのいいムキタケを刺身に。
食感がいい。
刺身とはいえ、生ではないのでご注意を。
必ずしっかりと茹でてから。
鍋できた〜。
比内地鶏スープをベースに、きのこの出汁の
相乗効果で、格別な美味しさ!
シメのうどんも幸せの一杯。
K女史の差し入れ。
上小阿仁のほおずき。はじめて食べた。
甘くって、おいしい。
サルナシの完熟したようなやさしい甘さ。
最初は
不思議な味のするトマトだとばっかり思って
バクバク食べていた。
さて、本日のきのこ写真館。
こちらブナカノカ。
ブナハリとも言う。
木の窪に佇むのは?
同定調査中。
なめこ風だが違う。
柄が細くて焦げ茶色。
山伏岳にも佇んでいたけど、だれ?
てっきりスリコギタケの集会かと思ったが、
クチキトサカタケ。
ブナの倒木に生える。
こちらはチシオ?
こちらはアシグロタケ。
つまり、足(柄)が黒いので
アシグロタケ。
きのこの名前は見たまんま傾向が強い。
まちがってもキラキラネームにブレることのない
きのこ関係者たちよ。。。
ホオノキの実。
あちこちに落っこちている。
赤い実はこのように紐付きで
ぷらんぷらん。
]]>
イタヤカエデ。
ウリハダカエデ。
ミズナラ。
調査中。
マルバマンサク
調査中。
ダケカンバかイワガラミかもと
コメントいただきました〜。
調査中。サクラの類?
これも上の写真と同じじゃないか説。
ダケカンバ?
ハウチワカエデ。
調査中。
ツタウルシとの情報が寄せられました。
マルバマンサク。
うーん。。。ハウチワ?
ヤマモミジのようです。
ハウチワにしてはちょっと小ぶりだったものね。
こちらの明るい黄色は
クロモジ。
ハウチワカエデ。おそらく。
標高が低いうちは
カラフルな落ち葉が足元を埋める。
標高が上がるにつれ
色あいは茶色へと均一化。
こちらはホウチャクソウかな。
こちらはミヤマナルコユリでした〜。
皆様ありがとうございます〜。
]]>
鳥海山がかっこよく雪化粧で
決めてきたので、鳥海山の展望のいい山へ
登ろうと、丁岳へ登ることにした。
山岳会のメーリングリストへ登山届けを
出したところ、
ミキティからメールが入り
丁岳は今、橋が崩壊していて通行止めとのこと。
丁岳の登山口からすぐにある橋だろうか?
メールによるとキノコ採りたちが
渡渉して入山しているようだが
対岸の岩を上るのが危険っぽいとのこと。
む〜ん、ますます登りたくなってきたから
困ったもんだ、われ。
ということで、8ミリザイル携えてやってきた。
が、登山口のさらに手前で通行止に。
登山道の橋だけでなく
林道の途中の橋も工事とのこと。
さすがに、8ミリザイルじゃ
インプレッサどうにもならねえ。。。
ということで、鳥海山を愛でるために
八塩山にやってきた。
由利本荘市の標高712mの山で
麓にはボツメキ湧水群があって
驚くほどに柔らかい水が湧いている。
どこから登ってもよかったが
たまたまたどり着いた登山口が前平コース。
看板には所要時間1時間10分とある。
駐車場には他に誰もいない。
新緑の頃は大変な賑わいだったので
てっきりいつも登山者がいる山だと思っていた。
10時40分出発。
しばらくは杉林を歩き、
やがてカラマツも混じるようになる。
キノコがあるかなと袋を用意していたが
杉林相手じゃあ、スギヒラタケくらいしかない。
静かな林をもくもくと。
杉林を抜けると、登山道は急に明るくなる。
紅葉の色彩のせいなのか
光が入るせいなのか。
10分ほど上ると見晴らし台。
ベンチもあって視界も開け、
ここまででもいいんじゃないかと
お腹の空き始めた登山者は考える。
展望。
ベンチ脇には
ツルアリドオシの二つの角の実。
見晴らし台からしばらく平坦。
ほどなくして八塩神社。
様子からしてもう御神体はいらっしゃらないだろう。
杉林が完全になくなると、
落ち葉の敷き詰められた登山道。
杉がなくなると、もうスギヒラタケすら
見当たらない。
紅葉は終盤だが、光が入って鮮やかに輝く。
頭上も華やかだが
この季節は足元も輝くのだ。
山頂が近づくにつれ
勾配が徐々に増してくる。
太いロープが張られている。
紅葉に励まされながら登る。
11時27分「ぶなの森」。
このコースで最も美しい場所だ。
だれかが穿った跡。
山頂まであとわずか。
素直に伸びたブナが美しい。
足元にはブナの葉っぱがぎっしり。
11時41分。八塩神社到着。
急な登りもここまで。
低山とはいえ、北東側が
結構急な山腹なので、眺めがよい。
雄長子内岳と同じ現象だ。
古いガイドブックにはおなじみだった、
窓になっていたブナも
ついにこんな姿になっていた。
神社から先は
どこぞの公園かと目を疑うような
真っ平らな遊歩道に。
三角点はその「遊歩道」を逸れたところに。
あづま屋が見えてきた。
どうやら誰もいないようだ。
鳥海山の展望地は、このあづま屋の西側にある小道を
辿ってすぐである。
誰もいないので腰を据えて眺める。
今日の山ラー。
まだ夏気分である。
スイーツにはお汁粉。
のんびりランチを済ませたら、
あづま屋から下界を見下ろす。
上の雲ふたつの影が、下界にできていた。
足元は結構危ない。
さて、下山は往路を。
落ち葉で滑りやすいのでこの急斜面は手強い。
濡れていたらもっと大変だろうな。
ところで、下山口にあった看板。
安全速度40分。
もう夕方のような日差しに急かされるように
下山するが、まだ時刻は13時。
晩秋の午後の影は長い。
ゆっくり下山して13時30分ごろ車に到着。
のんびりと紅葉と鳥海山を堪能できて
満足の週末である。
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おかんは実りの秋まっただなかだ。
狩りに狩りまくっている。
ロッテのクリアファイルも狩ってきた。
当然、コンプだ。
霜寒の候、まいにちロッテアイス食って
ご健勝この上ない。
そんな平昌オリンピックからの
収穫の秋を迎え、昨日大物が届く。
待ちに待った郵便局プレゼンツ、羽生結弦セット!
ま、まさかこうも堂々と
「この家には羽生結弦ファンがいますよー!」と
言わんばかりの封筒で届くとは!
ときどき、早く手にしたいがために
送り先を勤め先にしたりするのだが、
今回ばかりは送り先を自宅にしていて
よかった!
そして家族にカミングアウトしといて
よかった!
ぷちぷちに包まれて
羽生さんは届けられる。
郵便局、分かっていらっしゃる。
しかも、平昌以降定着した、
羽生カラー、高貴な紫だ。
その昔、紫色は高貴な者にのみ許された色。
郵便局さん、わかっていらっしゃる!!!
ケースから本体を取り出して
衝撃を受けた。
郵便局でこの春に、平昌記念の羽生選手の切手セット、
印刷があまりにしょぼかったので
正直、刷りには期待をまるでしていなかったのだ。
それが、う、美しい!
きっと高輝度印刷というやつじゃないかこれ。
おお・・・。
夢のようだ。
だがやはり切手のほうは印刷が
ぐだぐだだ。
日本の切手印刷技術は世界一と
たしか昔、そんなリーフレットを読んだし
二円切手のうさぎのモフっぷりなんか
毛の一本一本まで美しく印刷する技術が
あるというのに、
なぜだ。これ。
切手の印刷の粗さで若干冷静になったところで
ポストカードの下にセットされているB5サイズの
ピンナップを見て思わずおかんは正座した。
う、美しい!
きっとこれも郵便局、ふんぱつして
高輝度印刷だ!
ときどき微妙なチョイスの画像もあるものの
全体に、4500円に納得の印刷クォリティを
ここに見た。
ポストカード。
なつかしいショーでの衣装。
そしてなぜか懐かしい浴衣のショット。うほ。
チョイスが、いちいち
郵便局、神だったり凡人だったりと
緩急織り交ぜて展開してくる。
最後に「ファンの皆様へ」の封筒を
やはり正座して開封。
とってもストレートな感謝の言葉だった。
このセット、まだまだ注文受付中なので
おすすめ。
それにしても切手シートの印刷、どうにかならんのか。
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